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『サボテン大襲撃』で得体の知れない敵に恐怖する【映画クレヨンしんちゃんをゆるく語る】

『クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃』(以後『サボテン大襲撃』)の感想をゆるく語っていきます。

※本記事では物語の核心に触れている場合があります。あらかじめご了承ください。

映画『サボテン大襲撃』はメキシコに行く前後の二段構え!

『サボテン大襲撃』の物語は、メキシコへ行く前と後という二段構えになっており、104分の映画とは思えない濃密さがあります。

外国でイチから生活を始め、さらにサボテン大襲撃という大事件まで起こるというボリュームにも関わらず、テンポが良いのが特徴的。

敵役サボテンの異色の怖さ!『雲黒斎の野望』にも似てる?

クレしん映画では「どこか憎めない人間味のある悪役」が敵となることが多いですが、本作は「得体の知れないサボテン」が敵に
理解不可能な敵なので、他のクレしん映画とは異色の怖さが画面から漂います。

『サボテン大襲撃』のサボテンのような「得体の知れない敵」で言うと、『雲黒斎の野望』に登場する「ヒエール・ジョコマン」も結構近いでしょう。
己の欲望のままに動いているという風で、配慮のかけらもないあたりが、逆に人間味を欠いているような感じがします。

「コミュニケーションの難しさ」を描く『サボテン大襲撃』

他方で、本作はコミュニケーションの難しさを描いている側面もあるでしょう。
本作の舞台がカスカベではなくメキシコという、野原一家にとって全く見知らぬ土地である点も、この点を強調していると言えます。

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