こんな些細なことをいつまでも覚えている_2024/01/20
室木おすしさんの「たまに取り出せる褒め」の本が出るということで(予約した!)、自分も何か褒められた思い出ってあるっけなと考えたら随分昔の記憶が出てきた。
小学校2年生くらいだったと思う。
ずっと同じ小学校だったので記憶が定かではないけど、小さかったはず。
私はその日トイレの掃除当番だったので、クラスメイトと2人で掃除をしていた。よく考えるとトイレの掃除を生徒がしてたのか。それは記憶がない。
手洗い場は向かい合わせで7,8個横並びに蛇口が並んでおり(蛇口が上に向けられるあれ)、片方の端っこにだけ排水溝があり傾斜が付いて水がそこに流れていくようになってた。
手洗い場の掃除は、全ての蛇口から水を出しながら行うのが定番の方法だった。でも、水の総量は限られているためすべての蛇口から出すと1つ1つの蛇口からはちょろちょろとしか水が出ない。
そこで、私は何の気なしに排水溝から一番遠い蛇口だけを開け、他のシンク部分を水が通るようにして勢いよく水を流しながら手洗い場の掃除をしていた。
それを見たクラスメイトは、驚いたように「え、その方法すごい!いいじゃん!!わたしも今度からそうする!!」と大声で褒めてくれた。人に見せるためでもなく、ふとした思い付きでやったことを他人から肯定され、気恥ずかしくもとても嬉しかった記憶がある。
本当に些細なできごとだったけど、今でも思い出す私の自己肯定感の源になる大きな褒め。私が忘れれば世界から失われる小さなできごとだなあ。