折り曲げ定着の梁主筋の水平投影長さ【建築士試験】
こんにちは!ゼロ所長です。
今日は折り曲げ定着の梁主筋の水平投影について考えるね。
こんな問題が出題されることがある。
外周部の柱梁接合部において、梁外端部の下端筋は上向きに折り曲げ定着し、梁主筋の水平投影長さは柱せいの0.75倍以上として、梁主筋の定着性能を確保した。
正解は・・・ 〇となるのだけど、なぜだかわかる?
知識ゼロの人が読んだら意味不明の文章だね。
一緒に考えてみよう。
折り曲げ定着の梁主筋の水平投影長さ
定着は、鉄筋がコンクリート内から抜け出さないよう埋め込むことだね。
定着の方法には、
直線定着
フック付き定着
があって、鉄筋をコンクリート部分に定着させた部分の鉄筋の長さを「定着長さ」というよ。
フックを付けると、鉄筋は抜け出しにくいから、定着長さは短くて済む。
それと定着長さは、コンクリートの設計基準強度や鉄筋径、鉄筋の材質で決定するよ。整理すると
設計基準強度が大きいほど、定着長さは短い
材質が高強度になるほど、定着長さは長い
こんな感じかな。
定着長さは、
・40d(dは鉄筋径)
のように決まるから、鉄筋径が大きいほど、定着長さも長くなるんだ。
その他、定着長さ、定着の方法は各部材に応じて、細かな規定がある。
その1つが柱梁接合部における梁の定着なんだ。
たとえば、柱に対する梁鉄筋の定着長さ(水平投影長さ)は、
柱幅(柱せい)の0.75倍以上とする
などがある。
このとき梁外端部の下端筋は、原則として上向きに折り曲げ定着した上で、梁主筋の水平投影長さは柱せいの0.75倍以上とするんだ。
定着長さの規定はややこしいから、表あるいは図を覚えると便利だと思うよ。
まとめ
よし。これまでの情報を元に整理しようか。
柱に対する梁鉄筋の定着長さ(水平投影長さ)は、柱幅(柱せい)の0.75倍以上とする
梁外端部の下端筋は、原則として上向きに折り曲げ定着する
こんなかんじで問題を解けるよ。
参考
最後に参考にした記事を掲載しておくね~。それでは~。