耐力壁の終局せん断強度とコンクリートの圧縮強度
こんにちは、ゼロ所長だよ!今回は、一級建築士試験の問題文を解説していくよ。
今日は耐力壁の終局せん断強度とコンクリートの圧縮強度について考えるね。
こんな問題が出題されることがある。
耐力壁の終局せん断強度を大きくするために、コンクリートの圧縮強度を大きくした。
正解は・・・ ○となるのだけど、なぜだかわかる?
知識ゼロの人が読んだら意味不明の文章だね。
少し専門的な話だけど、重要なポイントを押さえて試験対策に役立てよう!
答え
〇(正しい記述)
コンクリートのせん断強度は、次の式で求めることができるよ!
$$fs=Fc30かつ(0.49+Fc100)fs = \frac{Fc}{30} \quad \text{かつ} \quad (0.49 + \frac{Fc}{100})fs=30Fcかつ(0.49+100Fc)$$
この式は、鉄筋コンクリート構造計算規準に規定されている値なんだ。
ここで、Fc は コンクリートの設計基準強度(圧縮強度) を意味するよ。
つまり、コンクリートの圧縮強度を上げることで、せん断強度も向上するんだね!
終局せん断耐力とは?
耐力壁の終局せん断強度を用いた耐力のことを 終局せん断耐力 っていうよ。
そもそも 終局耐力 とは、終局時の部材の耐力 のこと。
「終局時」っていうのは、建物が限界状態に達したときを指すんだ。
💡 ここで言う「崩壊」
建物がバラバラに壊れるという意味じゃなくて、
層間変形角(建物の傾き)が規定値に達した状態
部材の脆性破壊が発生した状態
を指すよ!
そして、終局せん断耐力の計算式は結構 複雑 なんだ…。
だから、現状では 実験データから導き出された推定式 を使って求めているんだよ。
耐力壁
耐力壁は、建物にかかる水平力(地震力や風圧)に抵抗する壁のことだね。
終局せん断強度
終局せん断強度とは、耐力壁がせん断破壊する限界の強さのことだね。
せん断破壊とは?
耐力壁がせん断破壊を起こすと、亀裂が斜めに入って一気に強度が低下してしまうんだ。
まとめ
これまでの解説内容を、ポイントごとに箇条書きで整理してみたよ!
耐力壁の終局せん断強度は、主に鉄筋の補強によって向上する
コンクリートの圧縮強度を上げるだけでは、せん断強度は大きくならな
せん断破壊を防ぐためには、鉄筋を適切に配置することが重要!
参考
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