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ステンレス鋼材の降伏耐力【建築士試験】
こんにちは!ゼロ所長です。
今日はステンレス鋼材の降伏耐力について考えるね。
こんな問題が出題されることがある。
建築構造用ステンレス鋼材SUS304Aは、降伏点が明確ではないので、0.1%オフセット耐力を基に基準強度を定めている。
正解は・・・ 〇となるのだけど、なぜだかわかる?
知識ゼロの人が読んだら意味不明の文章だね。
一緒に考えてみよう。
建築構造用ステンレス鋼材SUS304A
ステンレス鋼は、耐食性を付与した鋼だね。
建築物の構造部材として使うことは少ないけど、仕上げなどには使うことが多いね。
あと、生活雑貨の品をみるとステンレスを使うことも多いから、ステンレスという用語を知っている人も多いと思う。
で、ステンレス鋼の中でも、建築構造用に特化した鋼材がSUS304Aなんだ。
ステンレス鋼の降伏点
ステンレス鋼と一般の鋼の力学的な違いをみると、1つ大きな違いがある。
それは、ステンレス鋼には明確な降伏点が無いことだ。
ステンレス鋼の応力ひずみ曲線は下図をみてほしい。
![ステンレス鋼の応力ひずみ曲線](https://assets.st-note.com/img/1726623234-E6mS37PgeGFyMbxTQBcnjqLY.png)
鋼と比べてステンレス鋼は「降伏点」が明確ではないんだ。
そのような材料では、あるひずみ度の値に対応した応力度を「降伏強度」として設定する。
要するに、ここが降伏強度だ!って決めてしまうってことだね。
ひずみ度は無次元数だから単位を「%」で表すことができる。
で、ステンレス鋼の場合、ひずみ度が0.1%のときの強度を降伏強度とするんだ。
このような強度を「0.1%オフセット耐力」などというよ。
まとめ
よし。これまでの情報を元に整理しようか。
ステンレス鋼は、耐食性を付与した鋼
ステンレス鋼は「降伏点」が明確ではない
ひずみ度が0.1%に対応した応力度を「降伏強度」として設定する
こんなかんじで問題を解けるよ。
参考
最後に参考にした記事を掲載しておくね~。それでは~。
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