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重ね継手の長さ【建築士試験】
こんにちは!ゼロ所長です。
今日は重ね継手の長さについて考えるね。
こんな問題が出題されることがある。
主筋の継手部では付着力伝達が十分に行えるようにするため、重ね継手の長さは、所定の数値以下となるようにする。
正解は・・・×となるのだけど、なぜだかわかる?
知識ゼロの人が読んだら意味不明の文章だね。
一緒に考えてみよう。
建築士試験は引っ掛け問題が多い!
これは引っ掛け問題だね。以下ではなく「以上」が正解です。
建築士試験では、このような引っ掛け問題が多数出題されるよ。
問題文をしっかり読まないとね。
過去問の文章と回答を丸暗記しても、間違うこともあるので注意しよう。
「こんな問題、間違えるわけがない・・・」と思う人も大勢いるとおもうけど、 こういう問題に引っかかってしまうのが人間 なんだよね。
ゼロ所長も「以上」と「以下」を見間違えることもあるし、 「何となく暗記した人」にとっては「何となく正しそう」と思ってしまうものなんだよね。
だから、 とにかく「意味」を理解する ようにしよう。
用語の意味を理解する重要性は下記を読んでね。
重ね継手
重ね継手とは2つの鉄筋を重ね合わせて1つの鉄筋に(一体化)する方法だね。

鉄筋コンクリート部材に配置する「鉄筋」は、 本当は部材の端から端まで鉄筋を配置したいのに、どうしても途中で途切れてしまう 。
理由の1つが運搬の問題で「あまりにも長い鉄筋は運べない」ってこと。
トラックに載らないんだよ。
だから10mの梁に鉄筋を通したくても、5mの長さまでしか鉄筋を運べないとなると、必ず5mの位置で鉄筋は途切れてしまうね。
そこで「継手」が必要になる。
継手を設けることで途切れた鉄筋を一体化(2本に途切れた鉄筋を1本の鉄筋と同じようにする)するんだ。
鉄筋の継手の方法として「重ね継手」がある。
2本の鉄筋を部分的に重なるように配置することで力の伝達を行うよ。
鉄筋の重なる長さが短いほど「一体化の効果は薄い」、重なる長さが長いほど「一体化の効果は高い」と思うよね。
2つの紙を糊付けすることをイメージしてほしい。
糊付けの範囲が狭いほど剥がれやすく、沢山糊付けすれば2つの紙は一体化しやすいよね。
よって「重ね継手の長さは、所定の数値以下となるようにする」訳が無いですね。
所定の数値以上にしないと2つの鉄筋が一体化されない からね。
まとめ
よし。これまでの情報を元に整理しようか。
建築士試験では引っ掛け問題が多数出題。問題文をしっかり読みこむこと
重ね継手とは2つの鉄筋を重ね合わせて1つの鉄筋に(一体化)する方法
重ね継手の長さ所定の数値以上にしないと2つの鉄筋が一体化されない
こんなかんじで問題を解けるよ。
参考
最後に参考にした記事を掲載しておくね~。それでは~。
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