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地震地域係数とは?【建築士試験】
こんにちは!ゼロ所長です。
今日は地震地域係数について考えるね。
こんな問題が出題されることがある。
地震地域係数 Z は、過去の地震の記録等に基づき、 1.0 から 1.5 までの範囲で、建設地ごとに設けられている。
正解は・・・ ×となるのだけど、なぜだかわかる?
知識ゼロの人が読んだら意味不明の文章だね。
一緒に考えてみよう。
地震地域係数とは?
地震地域係数は、過去の地震記録等に基づいて決定された、層せん断力係数Ciの算定に必要な係数なんだ。地震地域係数の記号はZで表すよ。
地震層せん断力係数については下記の記事を参考にして欲しい。
簡単にいうと地震が起きやすい地域、起きにくい地域を考慮した係数なんだ。地震が起きやすい地域だとZ=1.0、地震がおきにくい(とされる)地域ではZ=0.7(沖縄県のみ)が指定されるよ。
つまり、地震地域係数は0.7~1.0の値をとる!
これは昭55建告第1793号 第1に規定されているね。
ザックリとしたイメージをつかむために日本地図に色分けをしてみたよ。
![](https://assets.st-note.com/img/1725512386-QmkweVz5GB8DWLt9HCsxfc2l.png?width=1200)
赤:Z=1.0
オレンジ色:Z=0.9
水色:Z=0.8
緑色:Z=0.7
ゼロ所長のイメージでいうと、沖縄・九州、山陰・山陽、日本海側の北陸・東北、北海道はZが1.0未満のイメージがあるかな。
ゼロ所長はZ=1.0の地域を一般の地域と考えているよ。
ただ、地震地域係数については批判も少なからずある。
なぜかというと、地震地域係数が1.0未満ということは、地震層せん断力係数を低減する意味になる。
つまり、一般の地域と比べて、地震力を減らして設計することが可能なんだ。一方で、直近のマグニチュード7クラスの大地震を見てほしい!
令和6年(2024年):能登半島地震
平成28年(2016年):熊本地震
おっと何だこれは?!
地震地域係数が1.0未満の地域で大地震が起きているね。
もし仮に、建築基準法を鵜呑みにして地震力を低減したことが理由で、重大な問題が起きていたら・・・困った話だよね(では済まない)。
だから、政府は地震地域係数は全国一律にすることも含め見直すことを検討しているみたいだ!まだわからないけど、もし規準が変更されたら、建築士試験でも出題されるかもしれないね。
要チェックだ。
参考
最後に参考にした記事を掲載しておくね~。それでは~。
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