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壁筋の間隔の規定【建築士試験】

こんにちは!ゼロ所長です。

今日は壁筋の間隔の規定について考えるね。
こんな問題が出題されることがある。

厚さが120mmの耐震壁に、400mm間隔で D10 の鉄筋を シングル配筋 とした。

正解は・・・×となるのだけど、なぜだかわかる?
知識ゼロの人が読んだら意味不明の文章だね。
一緒に考えてみよう。


壁筋間隔の規定

壁筋の間隔は「400mm」ではなく「 300mm 」が正解だ。
つまり、壁筋はどんなに粗くても300mm間隔は入れなさいよってこと。

基本的に構造部材となる壁筋の間隔は計算で決めるのだけど、

  • 構造部材でない雑壁

  • 構造計算しても作用する力が少なくて壁筋がほとんどいらない壁

の場合、計算で決めるとなると壁筋は0でもOKとなるので、そうならないように、必要最低限の壁筋量、壁筋の間隔には構造規定があるんだ!

ちなみに同様の規定は柱、梁にもある。

なお、 千鳥状に複配筋(ダブル配筋)するなら片側の鉄筋は「450mm」にして良い ことになっている

千鳥配筋は図に示す配筋方法で、両側に鉄筋を配置するのだけど一個飛ばしになっているから、壁の厚みが薄くても対応できるんだ。

千鳥配筋の450mm間隔は、両側の鉄筋で考えると225mmピッチづつ配筋されることになるね。

千鳥配筋
千鳥配筋

で、残念なんだけど「300mm」という数字は暗記するしかない無い。

ただ、 建築設計の実務に携わっている方なら「耐震壁に配筋する鉄筋のピッチ400mm」というのは、あまりにも粗すぎると気づける とは思うよ。

なぜかというと、普通、耐震壁、雑壁でも鉄筋のピッチは200mm程度にするからね。

250mmや300mmでもやや粗く感じるんだ。

建築士試験では 実務を経験している人ほど「当たり前」に感じる問題も少なくないよね。

そこのアドバンテージを活かしていこう。

なお「千鳥状に複配筋するなら片側の鉄筋は450mmにして良い」という規定も是非忘れずに!

まとめ

よし。これまでの情報を元に整理しようか。

  • 壁筋はどんなに粗くても300mm間隔は入れること

  • 千鳥状に複配筋(ダブル配筋)するなら片側の鉄筋は「450mm」にして良い(両側の鉄筋で考えると225mmピッチづつ配筋)

こんなかんじで問題を解けるよ。

参考

最後に参考にした記事を掲載しておくね~。それでは~。

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