
Photo by
matsuda_mdfarm
液状化のおそれのない層に設置する杭の極限鉛直支持力【建築士試験】
こんにちは!ゼロ所長です。
今日は液状化のおそれのない層に設置する杭の極限鉛直支持力について考えるね。
こんな問題が出題されることがある。
液状化のおそれのない層に設置する杭の 極限鉛直支持力は、杭の種類や施工法に応じた極限先端支持力と極限周面摩擦力との和で表すことができる。
正解は・・・ 〇となるのだけど、なぜだかわかる?
知識ゼロの人が読んだら意味不明の文章だね。
一緒に考えてみよう。
液状化のおそれのない層に設置する杭の極限鉛直支持力
杭の極限支持力には
杭周面の摩擦力
杭先端の支持力
の足し算で算定できるよ。
ただし、液状化のおそれのある地盤では、杭周面の摩擦力が考慮できないから注意しよう。
液状化のおそれのある地盤では摩擦杭(主として杭周面の摩擦力で建物を支持する杭)自体使うことができないんだ。
なぜかというと、地震により地盤の液状化が起きると、土は液体のようになり、固さを失う。
杭周面の土が液体になることをイメージしてみよう。
当然、摩擦力は期待できないよね。
つまり、液状化のおそれのある層の極限支持力は「先端の支持力のみ考慮」する。
問題文は「液状化のおそれのない層」だから、先端支持力に加えて周面の摩擦力も考慮してOKだ!
まとめ
よし。これまでの情報を元に整理しようか。
地震により地盤の液状化が起きると、土は液体のようになり、固さを失う
液状化のおそれのある地盤では摩擦杭(主として杭周面の摩擦力で建物を支持する杭)自体使うことができない
液状化のおそれのある層の極限支持力は「先端の支持力のみ考慮」
「液状化のおそれのない層」だから、先端支持力に加えて周面の摩擦力も考慮してOK
こんなかんじで問題を解けるよ。
参考
最後に参考にした記事を掲載しておくね~。それでは~。
いいなと思ったら応援しよう!
