SN材の降伏メカニズム(一級-23年-学科4-問29)
こんにちは、ゼロ所長だよ!今回は、一級建築士試験の問題文を解説していくよ。
今日はSN材の降伏メカニズムについて考えるね。
こんな問題が出題されることがある。
正解は・・・ ○となるのだけど、なぜだかわかる?
知識ゼロの人が読んだら意味不明の文章だね。
少し専門的な話だけど、重要なポイントを押さえて試験対策に役立てよう!
答え
〇(正しい記述)
SN材っていうのは、"Steel New材" の略称なんだ!
A種・B種・C種の3種類があって、それぞれ特性が異なるんだよ。
A種は、降伏点の下限値だけが定められているんだ。
B種とC種は、降伏比が大きくならないように、降伏点の下限値だけでなく上限値も決められているんだね。
ちなみに降伏比は下式で求めるよ
r=A/B(降伏比は百分率で表す)
rは降伏比、Aは降伏強度、Bを引張強度なんだ。
降伏比が小さいほど塑性変形能力が高くなるから、設計者が想定した降伏メカニズムを実現しやすくなるんだよ。
各用語の解説
各用語の解説をしていくよ。
建築構造用圧延鋼材(SN材)
SN材とは、建築構造用に開発された鋼材のことだよ。強度や靭性に優れ、溶接性も高いんだ。
B種及びC種
SN材は、用途や特性に応じてA種、B種、C種に分類されるんだ。B種とC種は、特に靭性や降伏比などの性能が高く求められる用途に使用されるよ。
降伏比
降伏比は、鋼材の降伏強度と引張強度の比率を示すんだ。
この比が小さいほど、塑性変形能力が高いとされ、地震時などのエネルギー吸収能力が高まるんだよ。
降伏点のレンジ
降伏点のレンジとは、鋼材の降伏点の上限値と下限値の範囲のことだね。
まとめ
これまでの解説内容を、ポイントごとに箇条書きで整理してみたよ!
SN材は、建築構造用の強度・靭性に優れた鋼材!
A種は降伏点の下限値のみ規定、B種・C種は降伏比が一定になるように上限値も規定されている!
降伏比が小さいほど塑性変形能力が高く、地震時のエネルギー吸収能力が向上!
降伏点のレンジが規定されることで、より安定した降伏メカニズムが実現可能!
参考
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