
粘性土と砂質土の地盤の許容応力度の大小【建築士試験】
こんにちは!ゼロ所長です。
今日は、粘性土と砂質土の地盤の許容応力度の大小について考えるね。
こんな問題が出題されることがある。
地盤の許容応力度は、N値が同じ場合、一般に、粘性土より砂質土の方が大きい。
正解は・・・ ×となるのだけど、なぜだかわかる?
知識ゼロの人が読んだら意味不明の文章だね。
一緒に考えてみよう。
粘性土と砂質土はどっちが強い?
結論から書くとN値が同じ場合「粘性土の方が強い」よ。
でも意外じゃないかな?
一般的な感覚の裏をついた引っ掛け問題の1つだと思う。
粘土と聞くと、子供が遊ぶような「粘土細工」を思い浮かべるよね。
手で簡単に形を変えることもできるね。
この粘土と「建物を支える地盤としての粘性土」は別物と考えてほしい。
ちなみに、N値は地盤の固さを意味するよ。
N値の意味は下記も読んで欲しいな!
N値の大きい粘土は、手で簡単に形を変えられるものでは無く「密実で、強く、固い」んだ。
地盤の許容応力度は、簡単にいうと地盤の強さだね。計算式は、建築基準法の告示や建築学会の基礎指針等により規定がある。
少し複雑な計算式だから気になる人は下記を勉強してみてね。
これらの計算式を用いて「N値が同じ場合」の砂質土と粘性土地盤の許容応力度を計算すると、
粘土地盤の許容応力度の方が大きく
なるんだ。1つ注意点!地盤の許容応力度は「N値」が大きく関係する。
N値が小さい粘性土は、地盤の許容応力度も小さくなる。
「砂質土が強い・弱い、粘性土が弱い・強い」という話ではなく、N値が大きく関係する、ということだ。
本問題では「N値が同じ」という条件が付いている。
この条件下では粘土地盤の方が許容応力度の値が大きくなる、ということだね。
問題文をちょっと変えるだけで答えが変わってしまう!
問題文と解答を暗記してはダメだよ…
例えば、
「地盤の許容応力度で、砂質土のN値が粘性土のN値と比べて十分に大きい場合、一般に、粘性土より砂質土の方が大きい。」
という問題の答えは〇になるからね。
一級建築士試験では、上記のような「 基礎的な内容を理解できているか? 」を問うような問題が出題されることが多い。
繰り返しになるけど、 問題文と答えを暗記していては罠に引っかかりますので注意しようね。
まとめ
よし。これまでの情報を元に整理しようか。
N値の大きい粘土は、手で簡単に形を変えられるものでは無く「密実で、強く、固い」
N値が同じ場合「粘性土の方が強い」
こんなかんじで問題を解けるよ。
参考
最後に参考にした記事を掲載しておくね~。それでは~。
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