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冷間成形角形鋼管の崩壊形(一級-03年-学科4)

こんにちは、ゼロ所長だよ!今回は、一級建築士試験の問題文を解説していくよ。

今日は冷間成形角形鋼管の崩壊形について考えるね。
こんな問題が出題されることがある。

冷間成形角形鋼管を柱に使用したラーメン構造は、はり崩壊型またはパネル崩壊型となるより、柱崩壊型となるように計画することが望ましい。

一級-03年-学科4

正解は・・・ ×となるのだけど、なぜだかわかる?
知識ゼロの人が読んだら意味不明の文章だね。

少し専門的な話だけど、重要なポイントを押さえて試験対策に役立てよう!


答え

×(誤った記述)

正しくは、はり崩壊型またはパネル崩壊型の方が望ましいだね。

さて、ラーメン構造を簡単に言うと、柱と梁が一体となって外力に抵抗する構造だね。

ラーメン構造
ラーメン構造

どちらも重要な構造部材だけど…柱と梁、どっちが崩壊したほうが危険かな?

梁が壊れると、なんとなく梁が落ちてきて危険そうに思えるかもしれないね。

でも、実際には柱と梁はしっかり接合されているから、梁が壊れてもすぐに大きな倒壊につながるわけじゃないんだよ。

じゃあ、柱が壊れたらどうなるかな?

柱が機能しなくなると、建物全体が横に倒れたり、グシャッと潰れてしまう可能性があるんだね。これはとても危険な状態だよ!

これは極端なイメージだけど、建物を安全に設計するためには、柱が崩壊しないようにすることが基本なんだね。

つまり

  • はり崩壊型またはパネル崩壊型の方が望ましい

ってことだ!
この考え方をしっかり押さえておこう!

各用語の解説

各用語を解説していくよ

冷間成形角形鋼管

冷間成形角形鋼管っていうのは、熱を使わずに成形された角形の鋼管なんだね。

冷間成形角形鋼管
冷間成形角形鋼管

鋼は熱を加えると溶ける性質があるよ。だから、熱をかけて成形する方法は「熱間成形」と呼ばれるんだね。つまり、冷間成形はその逆で、熱を使わずに圧力を加えて成形する方法なんだよ。

鉄骨造の柱には、この冷間成形角形鋼管がよく使われるんだね。まずはこのポイントをしっかり覚えておこう!

熱を使わずに加工するため、鋼材の強度は向上するけど、靭性が低下するという特徴があるよ。

このため、構造設計では靭性能を確保する工夫が求められるんだね。

ラーメン構造

ラーメン構造は、柱と梁が一体となって曲げに抵抗する構造だね。

ラーメン構造
ラーメン構造

この構造の強みは、柱と梁の接合部が剛接合になっていて、建物全体として一体的に変形できることだよ。ただし、柱が破壊すると建物全体が倒壊するリスクがあるんだね。

はり崩壊型・パネル崩壊型・柱崩壊型

構造物の崩壊モードにはいくつかの種類があるよ。

  • はり崩壊型:梁が塑性変形してエネルギーを吸収する形。

  • パネル崩壊型:接合部のパネルゾーンが損傷する形。

  • 柱崩壊型:柱が破壊されて建物全体が倒壊する形。最も危険な崩壊モードだから、柱の強度を十分に確保しよう!

まとめ

これまでの解説内容を、ポイントごとに箇条書きで整理してみたよ!

  • ラーメン構造では、柱と梁が一体になって抵抗するため、柱の崩壊は避けるべきだね。

  • 構造設計の原則として「強柱弱梁」を採用することで、建物の安全性を高めることができるよ。

  • 冷間成形角形鋼管は強度が高いけど、靭性能が低くなるため、設計時に注意が必要だね。

  • 最も危険な崩壊モードは「柱崩壊型」だから、柱の耐力を十分に確保しよう!

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参考

さらに深掘りしたい人のために、以下の参考記事をチェックしてみよう!

#一級建築士試験
#一級建築士学科試験
#二級建築士試験
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