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柱及び梁の許容せん断力と主筋の役割 【建築士試験】
こんにちは!ゼロ所長です。
今日は柱及び梁の許容せん断力と主筋の役割について考えるね。
こんな問題が出題されることがある。
柱及び梁の許容せん断力の算出において、主筋はせん断力を負担しないものとした。
正解は・・・ 〇となるのだけど、なぜだかわかる?
知識ゼロの人が読んだら意味不明の文章だね。
一緒に考えてみよう。
主筋は引張力や圧縮力を負担する鉄筋!
建築構造の仕事をしている人には当たり前でも、知識ゼロの人にとっては悩む問題だよね。
なんだよ主筋って。
そんな感じかな?
主筋は、鉄筋コンクリート部材に作用する圧縮力、引張力を負担する(抵抗する)鉄筋だ!
![梁の主筋](https://assets.st-note.com/img/1726108513-ByDVpibaQ8WvkAwGTo0EhRJ9.png)
![柱の主筋](https://assets.st-note.com/img/1726108507-NzB0eAp8Eu5USxJIDsZw62Mt.png)
ん?曲げモーメントは負担しないの?と思うかもしれない。
もちろん負担する。
実は、曲げモーメント(曲げる力)は圧縮力と引張力が同時に作用する力なんだ。
だから、部材断面のある列の主筋が引張力を負担すれば、その反対側の列の主筋は圧縮力を負担する感じ。
![曲げモーメント](https://assets.st-note.com/img/1726108690-iZ03jA8hyIXbYSaw5lsJtgn1.png)
これを覚えておくだけど、問題文が正しいって気づけるよね。
せん断力を負担する鉄筋は、せん断補強筋!
柱、梁に作用するせん断力に抵抗する鉄筋を「せん断補強筋」という。
お!そのままだ。
わかりやすいね。
ちなみに、柱のせん断補強筋を帯筋やフープ筋、梁のせん断補強筋をあばら筋というんだ。
どちらのせん断補強筋も主筋を巻き付けるように配置する。
![せん断補強筋](https://assets.st-note.com/img/1726112167-DXQbOaK2cfeH5LA4m8oF0w3R.png)
![帯筋](https://assets.st-note.com/img/1726112675-2HcwrOomBpvQCsZeg5A3IFWN.png)
せん断補強筋の「せん断」⇒「せん断力」を連想すると覚えやすいよね。
ちなみに主筋とせん断補強筋以外にも鉄筋コンクリート部材の鉄筋には色々な種類と役割がある!
そして役割ごとに「用語」が違うんだ!
たとえば、幅止め筋、壁筋、あばら筋、腹筋など・・・沢山の用語があるので興味のある人は下記を読んでみてね。
まとめ
よし。これまでの情報を元に整理しようか。
主筋 ⇒ 部材に生じる 引張力・圧縮力 に抵抗する鉄筋。
せん断補強筋-帯筋・あばら筋 ⇒ 部材に生じる せん断力 に抵抗する鉄筋。
こんなかんじで問題を解けるよ!
参考
最後に参考にした記事を掲載しておくね~。それでは~。
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