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平面的に構造種別が異なる建築物【建築士試験】

こんにちは!ゼロ所長です。

今日は平面的に構造種別が異なる建築物について考えるね。
こんな問題が出題されることがある。

平面的に構造種別が異なる建築物は、一般に、構造種別ごとにエキスパンションジョイントにより分離して個別に設計する方が良い。

正解は・・・ 〇となるのだけど、なぜだかわかる?
知識ゼロの人が読んだら意味不明の文章だね。
一緒に考えてみよう。


平面的に構造種別が異なる建築物

構造種別とは「鉄筋コンクリート造」や「鉄骨造」、「木造」など構造部材に使う材料の種類別にしたものだ。

だから「平面的に構造種別が異なる建築物」は、たとえば、一見、1つの建築物だけど木造と鉄筋コンクリート造が使われるもの等をいうよ。

1つの建築物について、ある部分は木造、ある部分は鉄筋コンクリート造という構造にすると、「構造設計できなくは無い」けど、 設計や計算が難しくなる。
ゼロ所長としては、そんな設計は避けたいなあ・・・。
どうしようかなあ。
そうだ!1つの建物じゃなくて、木造、鉄筋コンクリート造の2つの建物に分けてよい?それならできるよ!
こういう発想で設けるのがエキスパンションジョイントだ。

エキスパンションジョイント

エキスパンションジョイントは、外観は1つの建物でも、構造的に切り離す目的で使う金具だ。

すこしエキスパンションジョイントの仕組みを解説しよう。
図に示す建物A、建物Bを構造的に1つづつの建物とすることを考えよう。
AとBが一体だと構造的に面倒だからね。

AとBが一体の建物
AとBが一体の建物

こうしたい!

AとBを切り離した場合
AとBを切り離した場合

答えは簡単でAとBを物理的に離してやればいいね。
だけど、AとBを離してしまうと隙間ができるから、AからB、BからAの行き来はできないね。
そこでエキスパンションジョイントを設置する。
エキスパンションジョイントは、AとBにできた隙間を埋める金具と思っておけばいい。

エキスパンションジョイント
エキスパンションジョイント

AとBは構造的には隙間があるけど、エキスパンションジョイントのお陰で隙間が埋められて1つの建物として使えるってことだ。

前述したように、平面的に構造種別が変わるなら分離して個別に設計した方が簡単 だね。

でも1つの建築物として使いたいならエキスパンションジョイントを設置すればいいわけだ。

まとめ

よし。これまでの情報を元に整理しようか。

  • 平面的に構造種別が異なる建築物」は、一見、1つの建築物だけど木造と鉄筋コンクリート造が使われるもの等をいう。

  • 平面的に異なる構造種別を使うなら分離して個別に設計した方が簡単 

  • 個別につくると隙間ができるからエキスパンションジョイントを設置して隙間を埋める

こんなかんじで問題を解けるよ。

参考

最後に参考にした記事を掲載しておくね~。それでは~。

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