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プレストレストコンクリートと鉄筋コンクリートの併用【建築士試験】

こんにちは!ゼロ所長です。

今日は靭性と柱と梁の幅厚比の関係について考えるね。
こんな問題が出題されることがある。

同一架構において、プレストレストコンクリート部材と鉄筋コンクリート部材とを併用することができる。

正解は・・・ 〇となるのだけど、なぜだかわかる?
知識ゼロの人が読んだら意味不明の文章だね。
一緒に考えてみよう。


プレストレストコンクリートと鉄筋コンクリートの併用

コンクリートは引張力に弱く、圧縮力に強い材料だよね。

だから、あらかじめコンクリートに圧縮力を加えておけば、部材に引張力が作用しても「あらかじめ加えておいた圧縮力と引張力が打ち消し合う」よね。

これがプレストレストコンクリートのザックリとした理論なんだ。

だから同じ外力が作用してもプレストレストコンクリートに生じる引張力は小さくて済む。

PC構造と理論
PC構造と理論

これは本を数冊集めて両手でギュッと押さえると本が落ちない、のと同じ理屈だね。

本を数冊集めて両手でギュッと押さえると、数冊の本は一体化されたように強くなる。

両手でギュッと押さえるように、あらかじめ圧縮力を加えたプレストレストコンクリートの方がコンクリートに比べて強い材料なんだ。

何となくイメージできると思うけど、プレストレストコンクリート部材に生じる引張力、たわみ共に小さくなるよ。

だから、普通の鉄筋コンクリート部材よりも長いスパンにしたい場合、プレストレストコンクリートを用いる。

以上のようにプレストレストコンクリートと鉄筋コンクリートでは、力学的な特性は違うけど、材料そのものに大きな違いが無い。

で、柱は通常の鉄筋コンクリート造、梁はプレストレストコンクリート造などの併用は一般的に行われるんだ。

まとめ

よし。これまでの情報を元に整理しようか。

  • あらかじめ圧縮力を加えたプレストレストコンクリートの方がコンクリートに比べて強い材料

  • プレストレストコンクリートと鉄筋コンクリートでは、力学的な特性は違うけど、材料そのものに大きな違いが無い

  • 柱は通常の鉄筋コンクリート造、梁はプレストレストコンクリート造などの併用は一般的に行われる

こんなかんじで問題を解けるよ。

参考

最後に参考にした記事を掲載しておくね~。それでは~。

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