見出し画像

階段・エスカレーターが筋交いのように働く?【建築士試験】

こんにちは!ゼロ所長です。

今日は階段・エスカレーターが筋交いのように働く理由について考えるね。
こんな問題が出題されることがある。

大地震・台風時の層間変形については、仕上げ材の変形性能が十分であることを確認し、階段・エスカレーター が筋交いのように働き、建築物の挙動に大きな影響を及ぼすことが無いよう配慮する。

正解は・・・〇となるのだけど、なぜだかわかる?
知識ゼロの人が読んだら意味不明の文章だね。
一緒に考えてみよう。


階段・エスカレーターが筋交いのように働く?

どゆこと?
なんで階段やエスカレーターが筋交いになるの?
そう思うよね。

まずは筋交いがどういう部材が思い出してほしい。
図のように柱間に斜めに配置された部材だね。

筋交い
筋交い

階段やエスカレーターは各階を上り下りする部分だよね。

だから階段やエスカレーターは立面的にみると「斜め」に配置されている。

階段やエレベーターと構造部材との留め方にもよるけど、仮に、柱と梁の変形を小さく(拘束する)ように設置された場合、

階段やエスカレーターが筋交い(ブレース)のように働くことがあるんだ。


ブレースを配置すると「構造物はとても固く」なる。

「構造物が固くなるなら、変形が小さくなって良いじゃないか」と思いそうですが、そういう訳ではない。

意図せず「部分的に固く」なると、建物のバランスが悪くなり「偏心」などの悪影響がある。

だから、階段やエスカレーターを設置するときは「構造に影響がない形で設置する」「ブレースのように働くことを考慮した計算で問題ないことを確認」などの対応が求められるよ。

まとめ

よし。これまでの情報を元に整理しようか。

  • 階段やエスカレーターは立面的にみると「斜め」に配置する

  • 構造部材と階段・エスカレーターの留め方によっては、構造部材の変形を小さくするような筋交いに似た働きとして作用する

  • 階段やエスカレーターを設置するときは「構造に影響がない形で設置する」

こんなかんじで問題を解けるよ。

参考

最後に参考にした記事を掲載しておくね~。それでは~。

#一級建築士試験
#一級建築士学科試験
#二級建築士試験
#一級建築士試験独学
#一級建築士試験過去問
#二級建築士学科試験



いいなと思ったら応援しよう!