液状化しやすい地盤の確認【建築士試験】
こんにちは!ゼロ所長です。
今日は液状化しやすい地盤の確認について考えるね。
こんな問題が出題されることがある。
繰り返しせん断応力比が同程度の砂質土層の場合、有効上載圧や細粒分含有率の影響を考慮した補正N値が大きいほど液状化 しやすい。
正解は・・・×となるのだけど、なぜだかわかる?
知識ゼロの人が読んだら意味不明の文章だね。
一緒に考えてみよう。
液状化 しやすい地盤の確認
建築士試験の学科試験では「あるある」だけど、簡単な内容の問題を「沢山の専門用語を使うことで」とても難しい問題に「見せかける」ことがあるんだ。
大切なことは、本質を見失わないことだね。
出題者は受験生を罠に引っ掛けようとして、あえてあまり意味のない専門用語を多用し、本質の道から逸らそうとするんだ。
では、本問題では何が本質か?
1つは「N値は地盤の強さを表し、N値が大きいほど地盤は強く、N値が小さいほど地盤は弱い(軟弱地盤)である」ことだ。
これが本質だね。
2つ目の本質は
・強い地盤は液状化しにくい、弱い(緩い)地盤は液状化しやすい
ことだ。
強い地震で地盤が繰り返し揺らされると、土粒子同士のつながりが外れてしまう。
土粒子が手をつないでいたのに、強い力で剥がされてしまったことをイメージしてみよう。
すると、繋がりの無くなった土粒子は好き勝手に動くようになるよね。液体も力に応じて好き勝手に動くよね。まさに、地盤が液体のようになる、これが液状化なんだ。
N値が低い地盤、軟弱地盤、緩い地盤、全て同じ意味だけど、これらは土粒子の繋がりが弱いと考えてほしい。
土粒子同士は柔らかく手をつないでいる。だから、地震が起きると簡単に手が離れてしまい、好き勝手に動くようになる。だからN値が低いほど液状化が起きやすくなるってことだ。
問題文に戻ると「補正N値が大きいほど液状化しやすい」と書いてあります。
N値ではなく、補正N値と書いてあるのが出題者の罠だとゼロ所長は考える!
「補正N値はN値とは違うかもしれない…正しそうだな…」と受験生に思わせるためだ。
補正されようがN値はN値。
仮に「補正N値」という用語を知らなくても「N値」を理解していれば正解できる問題だね。
まとめ
よし。これまでの情報を元に整理しようか。
N値は地盤の強さを表し、N値が大きいほど地盤は強く、N値が小さいほど地盤は弱い(軟弱地盤)である
強い地震で地盤が繰り返し揺らされると、土粒子同士のつながりが外れる
繋がりの無くなった土粒子は好き勝手に動くようになるよね。液体も力に応じて好き勝手に動く。まさに地盤が液体のようになる。これが液状化
つまり、N値が低いほど液状化が起きやすくなる
こんなかんじで問題を解けるよ。
参考
最後に参考にした記事を掲載しておくね~。それでは~。