トラス構造の鉄塔と風荷重への配慮【建築士試験】
こんにちは!ゼロ所長です。
今日はトラス構造の鉄塔と風荷重への配慮について考えるね。
こんな問題が出題されることがある。
トラス構造による高い鉄塔は,風が吹き抜けるので,特に風に対する配慮は不要である。
正解は・・・×となるのだけど、なぜだかわかる?
知識ゼロの人が読んだら意味不明の文章だね。
一緒に考えてみよう。
トラス構造の鉄塔と風荷重
街中で鉄塔を見かけることは多いと思う!
鉄塔は建築物では無いので(工作物)、外壁を貼ったり床を作ることは無いんだ。
つまり、骨組みだけなので「風が吹き抜ける」よね。
当然だ。
では「風が吹き抜けるから」といって、風(風荷重)に対する配慮が不要になるのだろうか?ということだね。
結論からいうと、そんなことはない!
細かいことを言うと鉄塔を構成する骨組みにも「断面の幅と長さ」があるよね。だから、断面の幅と長さの分だけ風荷重を受けるから、風荷重による変形量や応力に対して問題ないことを検討すべきなんだ。
それと「風が吹き抜ける時」、風下側に引っ張るような風荷重が大きくなる。これは風が吹き抜ける時に生じる「渦」の影響だ。
小学校の運動会などで日除けのテントを立てるよね。テントに風が吹き抜けると、屋根に貼っている膜がバタバタ動くと思う。
これは風が吹き抜ける時に「渦」が生じており、屋根に向かって風荷重が作用するんだ。
要するに何が言いたいかというと、風荷重は「吹き抜けるから」といって、風荷重は無視できるものでは無い、ということだ!
まとめ
よし。これまでの情報を元に整理しようか。
トラス構造の部材断面の幅と長さの分だけ風荷重を受ける
風が吹き抜ける時に生じる「渦」の影響で荷重が生じる
風荷重は「吹き抜けるから」といって、風荷重は無視できるものでは無い
こんなかんじで問題を解けるよ。
参考
最後に参考にした記事を掲載しておくね~。それでは~。
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