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静止土圧の意味と静止土圧係数【建築士試験】

こんにちは!ゼロ所長です。

今日は静止土圧の意味と静止土圧係数について考えるね。
こんな問題が出題されることがある。

地下外壁に作用する土圧を静止土圧として算定する場合、砂質土及び粘性土については、一般に、静止土圧係数を0.5程度 としている。

正解は・・・〇となるのだけど、なぜだかわかる?
知識ゼロの人が読んだら意味不明の文章だね。
一緒に考えてみよう。


地下外壁

地下外壁は、 地下構造物に設けられた外壁のことだね。
地下にあるから外壁の外側には土がある。
だから土圧が作用するんだ。

地下外壁
地下外壁

土圧は文字通り、土による圧力のこと。
そのままだけど中々奥が深い。
土圧
には、「主動土圧」「受動土圧」「静止土圧」の3種類があるよ。
3つの意味は下記の通りだ。

  • 主動土圧 ⇒ 土が構造物に向かって動くことで作用する土圧 

  • 受動土圧 ⇒ 構造物が土に向かって動いたとき、構造物に生じる土圧

  • 静止土圧 ⇒ 構造物が静止している状態に作用する土圧

上記の意味はおいといて、構造設計では上記の土圧を下記のように使い分けるんだ。

  • 主動土圧  ⇒  擁壁 に作用する土圧

  • 静止土圧  ⇒  地下外壁 に作用する土圧

なぜ上記のように使い分けるのだろうか?
イメージしてみよう。
地下外壁は、地下構造物の外壁だったね。
たとえば商業施設や地下鉄は常に静止している!
これは建築物なら当たり前のことで、通常、静止していると考えられる。

だから、地下構造物の外壁である地下外壁も静止状態と考えるのが妥当で、作用する土圧は静止土圧になるんだね。

ちなみに、3つの土圧の大小は

主働土圧 < 静止土圧 < 受働土圧

になる。静止土圧は3つの土圧のうち真ん中くらいの大きさと覚えておけば、静止土圧係数も真ん中の値である0.5を連想できるはずだ!

まとめ

よし。これまでの情報を元に整理しようか。

  • 地下外壁は、 地下構造物に設けられた外壁のこと。地下構造物は通常、静止している

  • 静止状態にある構造物に作用する土圧は静止土圧

  • 主働土圧 < 静止土圧 < 受働土圧 より、静止土圧係数も真ん中の値(半分の値)である0.5を連想する

こんなかんじで問題を解けるよ。

参考

最後に参考にした記事を掲載しておくね~。それでは~。

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