ヤング係数比とコンクリートの設計基準強度【建築士試験】
こんにちは!ゼロ所長です。
今日は、ヤング係数比とコンクリートの設計基準強度について考えるね。
こんな問題が出題されることがある。
コンクリートに対する鉄筋のヤング係数比nは、一般に、コンクリートの設計基準強度が高くなるほど大きくなる。
正解は・・・ ×となるのだけど、なぜだかわかる?
知識ゼロの人が読んだら意味不明の文章だね。
一緒に考えてみよう。
ヤング係数比
ヤング係数比nは、コンクリートのヤング係数Ecと鉄筋のヤング係数Esの比(割合)だね。
ヤング係数比n=Es/Ecで求めるよ。
ちなみに、今回の問題文を読んで「ヤング係数比の公式を忘れてしまったから分からない・・・」というあなた!
まだ、諦めてはダメ。実は、建築士試験では「専門知識がよくわからなくても解ける問題」が存在する。
この問題もその1つなんだ。
意外だよね?
問題文に注目してくれ。
この部分⇒「コンクリートに対する鉄筋のヤング係数比n…」。
もう答えが半分書いてあるのと同じなんだ。
コンクリートに対する鉄筋のヤング係数比なので、「コンクリートのヤング係数に対する、鉄筋のヤング係数の比」ということだ。
Aに対するBというのは「割合」を表す日本語表現なんだけど、これを分数で表すと「B/A」だね。
つまり、「コンクリートのヤング係数に対する鉄筋のヤング係数」=Es/Ecとなるわけだ。
基礎的な日本語、数学の知識があれば、問題文からn=Es/Ecが導けるね。
さて、コンクリートのヤング係数Ecは、コンクリートの設計基準強度Fcが大きいほど「大きく」なる!
要するに「強度が高くなると固くなる」ということなのでイメージしやすいね。
ヤング係数比n=Es/Ecだったね。「Ecが大きくなる=分母が大きくなる」ことだから、nの値は小さくなるね。
まとめ
よし。これまでの情報を元に整理しようか。
ヤング係数比n=Es/Ec
コンクリートのヤング係数Ecは、コンクリートの設計基準強度Fcが大きいほど「大きく」
Ecが大きくなる=分母が大きくなることだから、ヤング係数比nの値は小さくなる
こんなかんじで問題を解けるよ。
参考
最後に参考にした記事を掲載しておくね~。それでは~。
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