横補剛材に作用する集中横力【建築士試験】
こんにちは!ゼロ所長です。
今日は、横補剛材に作用する集中横力に用いる意味について考えるね。
こんな問題が出題されることがある。
圧縮材の中間支点の横補剛材は、圧縮材に作用する圧縮力の2%以上の集中横力が加わるものとして設計することができる。
正解は・・・〇となるのだけど、なぜだかわかる?
知識ゼロの人が読んだら意味不明の文章だね。
一緒に考えてみよう。
横補剛材に作用する集中横力
圧縮材の中間支点の横補剛材って書いてあると訳が分からないね。
要するに「横補剛材(圧縮材の座屈を防止する部材)」のことだね。
横補剛材の詳細は下記を読んで欲しいな!
横補剛材は横座屈を防ぐ部材だよ。
簡単に解説するね。
圧縮材となる柱や梁が座屈する場合、一般に、弱軸方向へ飛び出すように座屈する。
要するに、座屈が起きると断面の弱い方向に突然曲がる(飛び出す)、ということだ。
この部材の座屈を抑えるために横補剛材が存在するんだ。
横補剛材というと難しそうだけど、要するに「つっかえ棒」のようなものだよ。
座屈で圧縮材が飛び出ないように、押さえるために横補剛材を配置する。
ただし、横補剛材により圧縮材の座屈は防止される一方で、座屈により圧縮材が飛び出すときの「力」が横補剛材に作用するんだ。
このときの「力」は、圧縮材に作用する圧縮力の2%以上の集中横力とする決まりになっている。
たとえば、圧縮材に100kNが作用するなら、100kN×0.02=2kNを外力として横補剛材を設計する、ということだね。
2%などの細かい数値は頭の片隅に入れておけばよいと思うけど、横補剛材の意味や圧縮材と横補剛材の関係は理解しようね。
まとめ
よし。これまでの情報を元に整理しようか。
座屈で圧縮材が飛び出ないように、押さえるために横補剛材を配置する
横補剛材により圧縮材の座屈は防止される一方で、座屈により圧縮材が飛び出すときの「力」が横補剛材に作用する
このときの「力」は、圧縮材に作用する圧縮力の2%以上の集中横力とする
こんなかんじで問題を解けるよ。
参考
最後に参考にした記事を掲載しておくね~。それでは~。