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EXJと別棟の間隔(一級-23年-学科4-問26)

こんにちは、ゼロ所長だよ!今回は、一級建築士試験の問題文を解説していくよ。

今日はEXJと別棟の間隔について考えるね。
こんな問題が出題されることがある。

一級-2023年-学科4-問26
鉄筋コンクリート造で、地下部分も含めて別棟とするに当たって、保有水平耐力計算で用いる大地震時程度の荷重に対しては、簡便的に、それぞれのエキスパンションジョイントがある部分の高さをHとし、当該高さにおける間隔がH/50以上であることを確かめた。

一級-2023年-学科4-問26

正解は・・・ ○となるのだけど、なぜだかわかる?
知識ゼロの人が読んだら意味不明の文章だね。

少し専門的な話だけど、重要なポイントを押さえて試験対策に役立てよう!


答え

〇(正しい記述)

鉄筋コンクリート造の場合、エキスパンションジョイントの必要な離隔距離は、H/100以上とするのが一般的なんだね!

エキスパンションジョイントの離隔距離
エキスパンションジョイントの離隔距離

このとき、両方の建物がぶつからないようにするために、離隔距離を設定するんだ!それぞれの構造ごとの変形量は、次の通りだね!

  • RC造:1/200

  • S造 :1/100

例えば、2つの建物が同じ高さでRC造の場合、建物の高さをHとすると、
最頂部の離隔距離Bは下の式で求められるよ!

B = H/200 + H/200 = H/100

これが離隔距離1/100とする根拠だ!

でも、近年では大きな地震が増えていることもあって、
より安全側のH/50以上で設計するケースが増えてきているよ!

各用語の解説

各用語の解説をしていくよ

エキスパンションジョイント

エキスパンションジョイントとは、建物の変形や温度変化による膨張・収縮を吸収するための隙間のことだよ!

特に、地震時の衝突を防ぐ目的で設けられることが多いんだね。

保有水平耐力計算

これは、建物が大地震時にも倒壊しないための設計手法だよ!
通常の許容応力度計算とは違い、建物の終局状態までの耐力を確かめるんだ。

H/50の基準

高さ H に対して、エキスパンションジョイントの間隔が H/50 以上確保する場合、

たとえば、高さ 30m の建物なら 30m ÷ 50 = 0.6m(60cm) の離隔距離が必要ってことだね!

まとめ

  • 建物同士がぶつからないようにするために、離隔距離を設定する

  • 例えば、高さ30mなら60cmの離隔距離を確保する必要があるんだね!

  • この基準を守ることで、大地震時の建物の衝突を防ぐことができるよ!

参考

さらに深掘りしたい人のために、以下の参考記事をチェックしてみよう!

#一級建築士試験
#一級建築士学科試験
#二級建築士試験
#一級建築士試験独学
#一級建築士試験過去問
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