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構造性能に関する建築主の要求【建築士試験】
こんにちは!ゼロ所長です。
今日は建築主の要求と構造性能について考えるね。
こんな問題が出題されることがある。
構造設計者は、建築主の要求を十分に把握し、目標とする性能を建築主の合意を得て設定し、そのうえで最も相応しい構造種別、構造形式や使用材料等を勘案して設計する。
正解は・・・ 〇となるのだけど、なぜだかわかる?
知識ゼロの人が読んだら意味不明の文章だね。
一緒に考えてみよう。
構造性能に関する建築主の要求
構造設計者に限らず、設計者は建築主の要求を十分に把握する必要がある!
そして、建築主の要求を把握するためにはコミュニケーションが不可欠だね。
建築物は「建て直す」ことは困難だから、出来上がるまでに何度何度も綿密なコミュニケーションが必要なんだ。
特に、構造設計においては目標とする性能として耐震性能が大切だね。
最低限度(建築基準法と同等)の耐震性でよいのか、それよりも高いものを望むのか。これを確認しないといけない。
あるいはBCP(事業継続計画)のために免震や制震装置をいれるのか、という議論もあるだろうね。
また、
構造種別、使用材料(何造にするのか?)
構造形式(ラーメン構造、トラス構造、ブレースを入れるのか?等)
について提案して設計を進めるんだ。
原則としては、コストと構造的合理性を天秤にかけて建築主との意思疎通を図るのだけど、それだけじゃなくて、建築物のコンセプトを汲みながら、時には、その両方を度外視した設計が求められる場合もあるかもしれない。
構造種別、構造形式は構造的な合理性および経済性、意匠設計とのバランスで決まることでだろうね。
まとめ
よし。これまでの情報を元に整理しようか。
建築主の要求を把握するためにはコミュニケーションが不可欠
原則として、コストと構造的合理性を天秤にかけて建築主との意思疎通を図る
こんなかんじで問題を解けるよ。
参考
最後に参考にした記事を掲載しておくね~。それでは~。
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