地盤の極限鉛直支持力と土のせん断破壊【建築士試験】
こんにちは!ゼロ所長です。
今日は地盤の極限鉛直支持力と土のせん断破壊について考えるね。
こんな問題が出題されることがある。
地盤の極限鉛直支持力は、一般に、土のせん断破壊が生じることにより決定される
正解は・・・ 〇となるのだけど、なぜだかわかる?
知識ゼロの人が読んだら意味不明の文章だね。
一緒に考えてみよう。
地盤の極限鉛直支持力と土のせん断破壊
通常、材料には引張強度、圧縮強度、せん断強度が規定されているよね。
地盤は、要するに土の類だから、引張力に抵抗できる材料ではなく(コンクリートも同様)、引張強度はほとんどない。
その一方で、地盤は建物が載る様子からも分かるように、通常、地盤には圧縮荷重のみが作用するから、引張力のことは考えないんだ。つまり、引張強度で土の強度は決まらないってことだね。
残る圧縮強度、せん断強度を考える必要があるのだけど、普通の構造部材と違って、地盤は細長い部材で起きる座屈を考えなくていいから、必然的に「圧縮強度 > せん断強度」になるってことだね。
つまり、地盤の強度は「せん断強度」を考えるだけで良いんだ。
地盤は構造物、地盤の自重により圧縮力およびせん断力を受けていて、
前述したようにせん断強度の方が小さい。
だから、地盤の持つせん断強度をせん断応力が超えると、地盤はせん断破壊を起こす。
よって、極限鉛直支持力は地盤のせん断破壊により決定されるってことだね。
まとめ
よし。これまでの情報を元に整理しようか。
通常、地盤には圧縮荷重のみが作用するから、引張力のことは考えない。つまり、引張強度で土の強度は決まらない
地盤の強度は、圧縮強度 > せん断強度
極限鉛直支持力は地盤のせん断破壊により決定される
こんなかんじで問題を解けるよ。
参考
最後に参考にした記事を掲載しておくね~。それでは~。
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