SD345の鉄筋の定着の長さ【建築士試験】
こんにちは!ゼロ所長です。
今日はSD345の鉄筋の定着の長さについて考えるね。
こんな問題が出題されることがある。
SD345の鉄筋の一般定着の長さは、コンクリートの設計基準強度を24N/mm2から36N/m m2 に変更したので短くした。
正解は・・・〇となるのだけど、なぜだかわかる?
知識ゼロの人が読んだら意味不明の文章だね。
一緒に考えてみよう。
定着長さ
鉄筋の定着長さとは、鉄筋がコンクリートから抜け出さないような「埋め込み長さ」のことだよ。
鉄筋の定着長さは、鉄筋の種類、コンクリートの設計基準強度、フックの有無によって決まるんだ!
それらを整理した鉄筋の定着長さの表は下図の通り!
うわあ、ややこしいね。
これを丸暗記しろって言われたら倒れそうだよ。
それじゃあ問題に戻ろう。
SD345は鉄筋の材質の1つだ。
SD295AやSD390なども一般的に使うね。
SDの後に続く数字が大きくなると「強度が大きくなる」と覚えておいて。
だから、鉄筋の強度はSD295A<SD345<SD390の順に大きくなるんだ。
コンクリートの設計基準強度は、設計時に用いるコンクリートの強度と考えてほしい。
コンクリートの色々な強度の元になる強度だ。要するに、設計基準強度が大きければ、他の強度も大きくなるってこと。
定着長さと付着強度
鉄筋の定着長さは、コンクリートの付着強度が関係している。
付着強度が小さい場合、定着長さの値を大きくしないと鉄筋が抜け出てしまう。
逆にいうと、付着強度が大きければ、定着長さを短くすることが可能なんだ。
設計基準強度を24⇒36にアップすると、当然、付着強度も大きくなるね。
よって定着長さを短くすることができるんだ。
まとめ
よし。これまでの情報を元に整理しようか。
鉄筋の定着長さは、コンクリートの付着強度が関係
設計基準強度を24⇒36にアップすると、付着強度も大きくなる
付着強度が大きくなれば、定着長さを短くすることができる
こんなかんじで問題を解けるよ。
参考
最後に参考にした記事を掲載しておくね~。それでは~。