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積載荷重の大小【建築士試験】

こんにちは!ゼロ所長です。

今日は積載荷重の大小について考えるね。
こんな問題が出題されることがある。

床の構造計算を実況に応じて計算しない場合、所定の規定による設計用積載荷重の大小関係は、店舗の売り場>教室>住宅の居室である。

正解は・・・ 〇となるのだけど、なぜだかわかる?
知識ゼロの人が読んだら意味不明の文章だね。
一緒に考えてみよう。


積載荷重

積載荷重は人や物品(家具など)の重さによる荷重だね。人や家具は移動したり、部屋の種類に応じて重さ(人の多さ、物品の多さ)も変わる。つまり、積載荷重は作用位置や大きさが変わる荷重なんだ。

積載荷重とは
積載荷重とは

人や物品の多さは、部屋の使い方で決まると言ってもいいね。
住宅の場合、通常は住民しか使わないだろうけど、図書館や、商業施設では不特定多数の人が使うね。

さっきも書いたけど積載荷重は人や物品の重さだ。
だから、不特定多数の人が使う建物と住宅では、当然、積載荷重の大きさが変わるわけだ。
当然、多くの人が使う建物ほど積載荷重は大きくなるよ。

さて、一般的な居室の積載荷重は建築基準法で規定されている!
下図に積載荷重の一覧を示すね。

積載荷重
積載荷重の一覧

繰り返すけど住宅と図書館では使う人の多さや物品の数が全然違う。

住宅 ⇒ 住宅に住む人しか使わない。2~10人ほど
図書館 ⇒ 公共施設なので不特定多数の人が訪れる。膨大な図書を収蔵する。

上記をみて想像つくように、

図書館の積載荷重 > 住宅の積載荷重

なんだ。

よし、問題文に書いてある「店舗の売り場」「教室」「住宅の居室」の積載荷重の大小関係はどうだろうか。
前述の説明から、明らかに住宅の居室の荷重は小さいと分かるよね。

教室は「生徒(学生)」のみが使うけど、店舗の売り場では不特定多数が利用する。

つまり、積載荷重の大小関係は

店舗の売り場 > 教室 > 住宅の居室

でOKだ!
こんな感じで具体的な積載荷重の値が分からなくても、居室の使い方と人の出入りをイメージすることで大小関係をある程度想定できるよ。

まとめ

よし。これまでの情報を元に整理しようか。

  • 積載荷重は人や物品(家具など)の重さによる荷重だね。人や家具は移動したり重さ(人の多さ、物品の多さ)も変わる

  • 教室は「生徒(学生)」のみが使うけど、店舗の売り場では不特定多数が利用する。

参考

最後に参考にした記事を掲載しておくね~。それでは~。

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