高さ31mの鉄筋コンクリート造の構造設計
こんにちは!ゼロ所長です。
今日は高さ31mの鉄筋コンクリート造の構造設計について考えるね。
こんな問題が出題されることがある。
高さ31mの鉄筋コンクリート造の建築物において、偏心率が規定値を超えたので、保有水平耐力の確認を行った。
正解は・・・ 〇となるのだけど、なぜだかわかる?
知識ゼロの人が読んだら意味不明の文章だね。
一緒に考えてみよう。
高さ31mの鉄筋コンクリート造の構造設計
偏心率は、建物を平面的に見たときの、構造部材の配置のバランスを表す値だね。
偏心率が大きいほど「バランスが悪い(構造部材の配置が特定の位置に偏っている)」ことを表すんだ。
逆に偏心率が小さければ、構造部材は偏ることなく均等に配置されることを意味するよ。
構造部材の偏りがあると、不必要に力が集中したり、変形が大きくなる。
そのため「偏心率は小さい方が望ましい」ってことだね。
さて構造計算には「構造計算ルート」と呼ばれるものがあるよ。
計算ルートとは、「構造計算の流れ、方法」みたいなものだ。
計算ルートは、建物種別(S造、RC造、木造)、建物の規模(高さ、スパン)等で変わる。
さらには、偏心率や剛性率(構造部材のバランスに関する指標)も影響するんだ。
たとえば、偏心率の規定値が0.15以下のとき、簡単な計算ルートで済ませることが可能だ。
ざっくりいうと、偏心率や剛性率が大きくて建物のバランスが悪い、建物の規模が大きい、などのように建物の設計の諸条件が難しくなるにつれて、より詳細な検討が必要となる構造計算ルートを選択する必要があるのです。
逆に、簡単な建物の構造計算は「簡単な計算ルートでいいよ」ということになるんだ
構造計算ルートは
・計算ルート1 ⇒ 計算ルート2 ⇒ 計算ルート3
の順で難しくなる。
保有水平耐力の確認とは、計算ルート3で行われる計算なんだ。
まとめ
よし。これまでの情報を元に整理しようか。
偏心率は、建物を平面的に見たときの、構造部材の配置のバランスを表す値
偏心率が大きいほど「バランスが悪い(構造部材の配置が特定の位置に偏っている)」
簡単な建物の構造計算は簡単な計算ルートでいい
心率や剛性率が大きくて建物のバランスが悪い、建物の規模が大きい、などのように建物の設計の諸条件が難しくなるにつれて、より詳細な検討が必要となる構造計算ルートを選択する必要がある
こんなかんじで問題を解けるよ。
参考
最後に参考にした記事を掲載しておくね~。それでは~。