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別棟のスラブが一体となる場合(一級-23年-学科4-問26)

こんにちは、ゼロ所長だよ!今回は、一級建築士試験の問題文を解説していくよ。

今日は別棟のスラブが一体となる場合について考えるね。
こんな問題が出題されることがある。

一級-23年-学科4-問26
地下部分(1階の床・梁を含む。)が一体で地上部分を別棟とするに当たって、1階床スラブを一体の剛床と仮定したので、1階床スラブでの局部的な地震力の伝わり方の検討は省略した。

一級-23年-学科4-問26

正解は・・・ ×となるのだけど、なぜだかわかる?
知識ゼロの人が読んだら意味不明の文章だね。

少し専門的な話だけど、重要なポイントを押さえて試験対策に役立てよう!


答え

×(誤った記述)

1階床スラブを剛床で一体と仮定しても、上部構造は別棟だから異なる方向に地震力が作用するかもしれない。

このとき1階床スラブには局部的な地震力が作用して応力集中を引き起こす可能性があるんだ!

地震力がどのように伝達されるか検討すべきだね

各用語の解説

各用語を解説していくよ

剛床とは?

建物の床は変形しないほど"とてもかたい"(剛床)こと

剛床
剛床

建物の構造計算は上記の"剛床と仮定"することで「構造計算が簡単に、大幅に短くて済み」ます

まとめ

これまでの解説内容を、ポイントごとに箇条書きで整理してみたよ!

  • 地下部分と地上部分を別棟で、1階床スラブは剛床で一体としても、上部構造に異なる地震力が作用する可能性がある

  • 1階床スラブの局部的な応力や負担の偏りを考慮せずに設計するのは不適切

参考

さらに深掘りしたい人のために、以下の参考記事をチェックしてみよう!

#一級建築士試験
#一級建築士学科試験
#二級建築士試験
#一級建築士試験独学
#一級建築士試験過去問
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