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地震層せん断力係数Ciは、標準せん断力係数Coより小さくなる?【建築士試験】
こんにちは!ゼロ所長です。
今日は「地震層せん断力係数Ciは、標準せん断力係数Coより小さくなる」かについて考えるね。
こんな問題が出題されることがある。
建築物の固有周期が長い場合や地震地域係数Zが小さい場合には、地震層せん断力係数Ciは、標準せん断力係数Coより小さくなる場合がある。
正解は・・・ 〇となるのだけど、なぜだかわかる?
「×」っぽい「〇」だね。罠に引っかからないよう注意しよう。
知識ゼロの人が読んだら意味不明の文章だね。
一緒に考えてみよう。
地震層せん断力係数
地震層せん断力係数は別記事を引用するね。
地震層せん断力係数Ciは、建物の層に作用する地震力の割合(比率)なんだ。地震層せん断力係数は地震力に比例する。ということは、Ciが大きくなるほど地震力も大きくなるね。
地震力Qと層せん断力係数Ciには下記の関係があるよ。
Q=W×Ci
Wは建物の層のもつ重さだね。地震層せん断力係数Ciは下式で計算する!
Ci=Z×Rt×Ai×C0
それぞれの記号は下記を意味するよ。
Z:地域係数
Rt:振動特性係数
Ai:i階のせん断力分布係数(Ai分布)
C0:標準層せん断力
一般に標準せん断力係数Coは0.2や0.3を使うよ。
そして地震力の算定では、標準せん断力係数に「 地域による地震の発生する可能性に応じた係数(地震地域係数) 」や地盤の特性を考慮した係数(振動特性係数)をかけて 地震層せん断力係数Ci を算定するんだ。
地震地域係数は、地域ごとに値が異なり0.7~1.0の値が設定されている。例えば地震の発生頻度が低いとされている沖縄では地震地域係数=0.7なんだ。
つまり 0.20×0.7=0.14 となり地震層せん断力係数が、標準せん断力係数より小さくなる可能性があるね。
また、振動特性係数Rtは下図の計算で求める。
![振動特性係数](https://assets.st-note.com/img/1726311430-JYCMzEkTWNe7ArpwUuDQVs69.png)
![Tcの求め方](https://assets.st-note.com/img/1726311436-oNgUdF4hQ1GXWxucba2038Kj.png)
建物の固有周期と地盤の周期が関係するんだけど、これも場合によってはRtが1.0未満となるから、標準せん断力係数Coを下回る可能性があるね。
まとめ
よし。これまでの情報を元に整理しようか。
地震層せん断力係数Ci=Z×Rt×Ai×Coで算定する。
地震地域係数Z、振動特性係数Rtは1.0未満の値をとることがある。
よって、地震層せん断力係数Ciは標準せん断力係数Coを下回る可能性がある
参考
最後に参考にした記事を掲載しておくね~。それでは~。
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