柱に定着する梁の引張鉄筋の定着長さ【建築士試験】
こんにちは!ゼロ所長です。
今日は柱に定着する梁の引張鉄筋の定着長さについて考えるね。
こんな問題が出題されることがある。
柱に定着する梁の引張鉄筋の定着長さにおいて、SD295Aの鉄筋を同一径の SD390の鉄筋に変更したので、定着長さを長くした。
正解は・・・ 〇となるのだけど、なぜだかわかる?
知識ゼロの人が読んだら意味不明の文章だね。
一緒に考えてみよう。
柱に定着する梁の引張鉄筋の定着長さ
RC造において鉄筋は、引張力を負担する重要な役割を果たしている!
例えば、鉄筋1本をコンクリートの塊に突っ込んだ状態を考えてみよう。
次に鉄筋を引張る。
このとき、鉄筋には引張力が作用しているけど、その引張力がコンクリート部へ伝達されるには、鉄筋とコンクリートが「定着」されている必要があるよね。
仮に鉄筋の定着長さが短い場合、少しの力で鉄筋は抜け出てしまうよね。
逆に、定着長さが長いほど、大きな力で引張っても鉄筋は抜け出ることがない。
つまり定着とは、鉄筋が「引張力を伝達する」という能力を発揮するための要因の1つなんだ。
定着長さは、コンクリートの設計基準強度や鉄筋径、鉄筋の材質で決定するよ。
鉄筋の材質が高強度になるほど、定着長さは長くなる。
なぜかと言うと、鉄筋の強度が大きいということは、鉄筋に「より大きな力が作用することを想定している」んだ。
より大きな力に対して鉄筋が抜け出さないためには、定着長さを長くする必要があるよね。
鉄筋の定着長さの一覧は下図の通りだ!
まとめ
よし。これまでの情報を元に整理しようか。
定着長さが長いほど、大きな力で引張っても鉄筋は抜け出ることがない
筋の強度が大きいということは、鉄筋に「より大きな力が作用することを想定している」
より大きな力に対して鉄筋が抜け出さないためには、定着長さを長くする必要がある
こんなかんじで問題を解けるよ。
参考
最後に参考にした記事を掲載しておくね~。それでは~。
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