コンクリートの設計基準強度は何の強度?【建築士試験】
こんにちは!ゼロ所長です。
今日は、コンクリートの設計基準強度は何の強度について考えるね。
こんな問題が出題されることがある。
コンクリートの設計基準強度とは、構造計算において基準とするコンクリートの圧縮強度のことである。
正解は・・・ 〇となるのだけど、なぜだかわかる?
知識ゼロの人が読んだら意味不明の文章だね。
一緒に考えてみよう。
コンクリートの特徴
コンクリートは圧縮力に強く、引張力に弱い材料だね。
どのくらい引張力に弱いかというと、構造計算では「コンクリートの引張強度は0と考える(無いものとする)」くらい弱いんだ。
実際は圧縮強度の1/10程度と言われているよ。
要するに、コンクリートは「圧縮力に対してのみ抵抗できる」ということなんだ!
ところでコンクリートや鉄骨、木材には「許容応力度」という値がある。
許容応力度は名前の通り「許容できる応力度」のことだね。
たとえば、ある材料の許容応力度=100N/mm2のとき「100N/mm2までの応力度が作用しても材料は壊れない(許容できる)」といった具合に使う。
では、許容応力度はどのように求めるのかというと、材料ごとに規定された「基準強度(きじゅんきょうど)」を元に算定するんだ。
今回、基準強度の詳細な解説は省くけどが、要するに「基準となる強度」ってこと。
そのままだね。
たとえば前述した許容応力度は基準強度を元に算定するよ。
コンクリート、鉄骨、鉄筋、木など材料ごとに基準強度は違う。
で、コンクリートの場合、基準強度のことを「設計基準強度(せっけいきじゅんきょうど)」と言うんだ。
前述したように、そもそも「コンクリートは引張力に抵抗できない(と考える)」ので、コンクリートの設計基準強度=「基準となるコンクリートの圧縮強度のこと」だね!
まとめ
よし。これまでの情報を元に整理しようか。
コンクリートは「圧縮力に対してのみ抵抗できる」と考える
コンクリートの設計基準強度=「基準となるコンクリートの圧縮強度のこと
こんなかんじで問題を解けるよ。
参考
最後に参考にした記事を掲載しておくね~。それでは~。