スカラップの目的と改良型スカラップ、ノンスカラップ【建築士試験】
こんにちは!ゼロ所長です。
今日はスカラップの目的と改良型スカラップ、ノンスカラップについて考えるね。
こんな問題が出題されることがある。
梁ウェブに設けるスカラップの底には、地震時にひずみが集中しやすいので、スカラップを設けないか、ひずみを緩和するスカラップの形状とする必要がある。
正解は・・・ 〇となるのだけど、なぜだかわかる?
知識ゼロの人が読んだら意味不明の文章だね。
一緒に考えてみよう。
スカラップの目的と改良型スカラップ、ノンスカラップ
スカラップは溶接作業上設ける欠損部分のことだよ。溶接の施工性を高める目的で入れていて構造的には不要なんだ。
断面欠損するから耐力低下や、応力集中の原因となる。
で、スカラップの形状は、楕円形のスカラップ(改良型スカラップ)形状を採用する。
実は、改良型スカラップが標準採用される前、スカラップの切り欠きは円形状だったけど、ひずみが集中しやすい問題点があり、楕円形の形状となったんだ。
現在は応力集中が少ない改良型スカラップが一般的だね。
さらに、スカラップ無しでも溶接を適切に行えるようにした工法が「ノンスカラップ工法」なんだ。
ノンスカラップ工法を採用すれば、梁のスカラップはないお。ノンスカラップ工法にすることで、
梁の断面欠損が無い
応力集中も起きない
という構造的に大きなメリットがあります。そのため、現在はノンスカラップ工法の採用も増えているよ。
まとめ
よし。これまでの情報を元に整理しようか。
スカラップは溶接作業上設ける欠損部分のこと。溶接の施工性を高める目的で入れていて構造的には不要
応力集中が少ない改良型スカラップが一般的
ノンスカラップ工法を採用すれば、梁のスカラップは無くなり、断面欠損や応力集中が無い
こんなかんじで問題を解けるよ。
参考
最後に参考にした記事を掲載しておくね~。それでは~。