見出し画像

露出形式柱脚のアンカーボルトの径【建築士試験】

こんにちは!ゼロ所長です。

今日は、露出形式柱脚のアンカーボルトの径について考えるね。
こんな問題が出題されることがある。

露出形式柱脚において、所定の構造計算を行わなかったので、 アンカーボルトの基礎に対する定着長さをアンカーボルトの径の10倍を確保した。

正解は・・・ ×となるのだけど、なぜだかわかる?
知識ゼロの人が読んだら意味不明の文章だね。
一緒に考えてみよう。


露出形式柱脚のアンカーボルトの径

結論から行くよ!
「定着長さはアンカーボルトの径の20倍」が正しい値なんだ。

なぜ「20倍なのか?」というと、建築基準法や学会規準などで定められているから、ということになるね。

もちろん、適当に決めた値じゃなくて研究データなどを元に決められている感じだよ。


ちなみに他にも柱脚に関する「数値」を暗記する必要があるんだ。
たとえば、

・根巻き柱脚において、根巻き部分の高さを柱幅の【2.5倍以上】とする

・埋め込み柱脚において、鉄骨柱のコンクリートへの埋め込み部分の深さを鉄骨柱の【2.0倍以上】とする

などがあるよ。上記も建築士試験でたびたび出題されるので覚えておくと便利だ!

さっき書いたけど、一般的にアンカーボルトの定着長さは、アンカーボルト径の20倍以上とするんだ。

問題文は10倍と書いてあるので誤りだね。

こういった数値の正誤を確認する場合「絵に描いてみる」と、違和感に気づくことが多いよ。

特に、建築の実務をしている人なら、柱脚の図面や現場写真をみることもあるよね。

その経験が”違和感”に気づかせてくれる。

試しに、フリーハンドで良いので適当なアンカーボルト径、その径の10倍の定着長さ、20倍の定着長さを描いてみてほしい

10倍の定着長さだとアンカーボルトの定着長さが短くて「コンクリートから抜け出さないかな?心配だな」という気持ちになる。
ゼロ所長だけ?

あるいは「いつもと違うな」と思うかもしれないね。
この違和感に気づけるかが重要。

余談だけど、これは何も建築士試験に限ったことでは無いよ。
建築の実務をしていると、膨大な図面をみることになる。

そんな時、線の1つ1つを細かくチェックしていてはいつまで経っても終わらない

(もちろん最初はそのくらいしないと図面のミスに気づけないのだけどね・・・)

経験を積むことで、図面をパッとみるだけでも「何かがおかしい」という違和感に気づけるようになるんだ。

まとめ

よし。これまでの情報を元に整理しようか。

  • 「定着長さはアンカーボルトの径の20倍」が正しい値

  • 数値の正誤を確認する場合「絵に描いてみる」と、違和感に気づくことが多い

こんなかんじで問題を解けるよ。

参考

最後に参考にした記事を掲載しておくね~。それでは~。

#一級建築士試験
#一級建築士学科試験
#二級建築士試験
#一級建築士試験独学
#一級建築士試験過去問
#二級建築士学科試験

いいなと思ったら応援しよう!