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福祉を知るための準備運動

みなさん、こんにちは!ヒヨラー&ねこ沢です🐤🐱
ゼロカラチーム法人さん見学第2弾!!ということで、9月22日に社会福祉法人若草会さんにお邪魔させてもらいました👏

お忙しい中、見学をさせていただけることになったので、多くのことを見て、聞いて、学んできました!
そして今回も、若草会さんに関して事前に調査した内容を皆さんとシェアしたいと思います。

前回のNPO法人み・らいず2さんにお邪魔した時の学びを踏まえ、さらに新しい福祉の一面を知ることができ、早く皆さんにもお伝えしたいです!

実際の見学会の様子については私たちのSNSを通じて発信していく予定ですので、そちらも要チェックです✨🍀

社会福祉法人若草会さんの事業紹介

社会福祉法人若草会さんは昭和52年10月に重度障害児(者)の通える場として設立されました。法人理念は~共に歩む~「地域と共に」「利用者・家族と共に」「職員と共に」で、人と地域が繋がり互いに支え合える暮らしの場となること、誰もがその人らしい生活を送れること、一緒に働く仲間として助け合い・支え合いながら支援者として成長し続けること、という思いが込められているそうです。

若草会では、通所施設となる「かよう」施設と生活を支える「くらす」施設があります。
まず、若草園、わかば、若草工房の3つの「かよう」施設を紹介します。「かよう」施設は、重度の知的障害のある方や、重症心身障害のある方などを対象とされています。ここでは、アート活動を通じた自主製品づくりや自己表現活動、近隣小学校との交流会、就職支援などの活動をされています。

次に、短期入所(あおば)、グループホーム(ひだまり・わかくさ第1・2)、ヘルパーステーション(アンサンブル)、相談施設(あいん)の4つの「くらす」施設を紹介します。ここでは、1人1人に合わせて生活を丁寧に支援されています。利用者本人だけでなく、利用者の家族のそれぞれの希望や思いを受け止め、外出支援などの多様なニーズに合わせたサービスが行われています。

若草会さんでは、「つながり」「アート」「モノづくり」の3つのプロジェクトにも力を入れて取り組まれています。

〇地域とつながる
法人理念にもあるように地域とのつながりを大切にされているため、若草祭、納涼祭などの「地域交流イベント」や、福祉有償運送、共同住宅の草刈り、障害者活動センターの一部を地域のみなさまに開放するなどの「地域における公益的な取り組み」や、福祉教育、ボランティア受け入れ、保育所関係ボランティア、実習生の受け入れなどの「福祉の魅力発信」などの活動をされいます。

〇Art アート
作成過程を大切にした表現活動の一環として、違いを楽しむことがアートであると考え取り組まれています。すごく個性豊かでとてもおしゃれな作品ばかりで、実際に絵を描いているところを見てみたいなと思いました。

〇モノづくり
「若草園」「若草工房」「わかば」の方々が作った商品をたくさんの方に見てもうためのオリジナルブランド、Green Factoryでは、アート活動で生まれた作品をデザインしたステーショナリーグッズや、ボタン・アクセサリーや、手漉き和紙などを販売されています。

福祉に対するイメージとは?

みなさん、福祉業界に対してどのようなイメージを持っていますか?また、なぜそう思いますか?
ゼロカラメンバーにも、インターン生として活動する前の福祉業界に対するイメージを聞いてみました!

(ヒヨラー)
漠然と大変そうだと思っていました。「福祉」と言われても、介護とか高齢者だけが関係あるもので、私には全く関係がないものだと考えていました。学校で、障害のあるクラスメイトがいても、なんとなく「怖い」と思ってしまい、関わろうとしていませんでした。このように思っていた理由などは特になく、福祉はこういうものだと決めつけてしまっていたんだと思います。

(ねこ沢)
 エッセンシャルワークでとても重要な仕事にもかかわらず、低賃金や長時間/夜勤の肉体労働などの理由から世間の業界イメージが良くないと感じていました。それは大学院の講義で、マイノリティは社会的評価が低く待遇のよくないケアワークにつきやすいこと、資本主義社会で経済上の価値をつけられない「ケア」の価値は低く見積もられることを学んできたからです。
 また自分や家族は「障害」や「児童福祉」の当事者として福祉に関わりがあるはずなのですが、インターンを始めるまではそれを意識していませんでした。振り返ってみればその理由は、福祉支援につながるための情報にアクセスできなかったこと、当事者やそれに近い人でも生活上の困難をうまく認識できず/せず自分達は「普通」の範囲内だと思いこんだことなどが要因として考えられます。大学で自主的に学ぶまで、福祉につながることを「普通」からズレてしまうマイナスなことだと偏見を抱いていた(抱かされて)いました。さらに、時々公的機関や支援機関に相談した方がいいのではないかと思った時には、「自分程度の辛さで相談するなんて甘えだ」と思い、自制していました。

(ならちゃん)
「介護」や「バリアフリー」のイメージが強かったです。高齢者と障害者に関する概念、という感じでしょうか。また、自分の周りには人の手助けが必要な障害者はおらず、祖父母がまだまだ元気なこともあって、福祉はどこか遠い、けど、自分が大人になって、社会に出た時、祖父母や母の介護をする必要が出てきたり、自分が保険に入らないといけなかったりした時には考えなければならない難しい話だと思っていました。

(みんちゃん)
 母が親戚の介護をしていた時に見て感じた「大変そう」というイメージが大きかったです。高齢者福祉の印象が強かったため、「両親が年を取るまでは関係ない」と自分とはまだ距離のあるものという印象でした。児童福祉や障害者福祉はさらに自分とは関わりがなさそうで、今の自分は福祉の対象ではないし、当事者になるまで知識がなくてもあまり困らないと思っていました。 

私たちがゼロカラプロジェクトに参加する前は、それぞれの経験や学んだことからマイナスイメージを持っていたり、福祉に距離を感じたり、福祉=介護、高齢者福祉などのように決めつけてしまっていることが多くありました。

そこで私たちは、ターゲットである大学生が福祉に対して現在どのようなイメージがあり、なぜそのように思うのかというアンケートを行いました。

結果としては、
・大変そう
・給料が安い
・人手不足
・十分な施策・補償がなさそう
・公私の分別が大変そう
・忙しすぎて体を壊しそう
・肉体的にも精神的にも負担が大きそう
などの意見がありました。

これらの意見から、福祉業界に対するイメージがマイナスであるものが多いということが分かりました。
また、「なぜそう思うのか」という質問に対しては回答が少なく、そのイメージに対する根拠があまりなく、なんとなくのイメージなのではないかと推測しました。

インタビュー内容紹介

以上の結果をもとに、私たち自身で調査をし、疑問に思ったことや気になることなどを若草会さんへインタビューしたいと考えています。

実際にインタビューする内容の一部を紹介します。 
<就活チーム>
・施設の定員はどのくらい埋まっているのか。
・働く前に大変そうというイメージはあったのか。
・人手不足という問題にどのように対策をとっているのか。
・どのようなシステムで運営されているのか。
・仕事に対するやりがい
・福祉業界を目指した経緯
・他業界からの転職経験はあるか、どのような大変さがあるか。

<生活チーム>
・イベントや就労支援などは利用者さんの意見を反映しているのか。
・公私の分別はどのように行っているのか。
・福祉業界に入る前のイメージはどうだったか。
・精神的、体力的にどんなことが大変か。
・他の業種と比較した大変さや、やりがい。
・疲れたときの回復方法。
・賃金は今後上がっていくのか。
・他業界とのコラボによって起こった変化はあるか。

このように、私たち四人がこれまでの活動の中で抱いた疑問や若草会さんの活動について知りたいことなどがたくさん出てきました。

若草会見学会でたくさんのことを吸収し、皆さんの福祉に対するイメージの根拠を見つけられるように、そして、そのイメージが少しでも変わるように、私たち自身が体験したことを皆さんにできる限り多くお伝えしていきます🙌🔥

まとめ

次回の記事は、若草会見学会の様子です!
私たちの活動もあと少しとなりました。ゼロカラメンバー4人の話し合いの中でも、インターンシップを始める前との意識の変化がみられるようになりました。例えば、言い回しや、普段の日常生活での視点の変化などです。

記事を読んでくださっている皆さんにも、福祉に対するイメージや行動などの変化が起こっていればうれしいです。
それでは次回もお楽しみに😉


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