サザエさんと同じ歳
ひとつ、自分語りをしよう。
今日のサザエさんを見ていて母が言った。「そう言えば今年でサザエさんと同い年だね」と。
マジか。マジで?マジだ。何もショータイムじゃない。
二十四歳になるという事実。サザエさんと同じ歳。
おいおい俺のマスオさんもとい運命のハニーはどこにいるんだよ。
なんと時代はこうも変わってしまったのか。少子高齢化で政府が異次元の少子化対策を計画してるニュースを見ておせーよホセとぼやいている現代。二十四歳で結婚してタラちゃんを産み育ててる同級生もすっかり少ないことだろ――
――いや、自分の友達にそういう人が少ないだけで、実際にいるのだろうか……。確か、同級生の女子が「高校の同級生がデキ婚してた」とか言ってたような……。
おほんおほん……まあ、サザエさんが現代の一般家庭と離れたのは勿論、最近ではクレヨンしんちゃんすら現代から離れている。現代換算すると、三十五歳のひろしがマイホームも自家用車も家庭もある係長。これすげえよ。バブル期ってヤベーよ。失われすぎだろ云十年。いい加減に二十一世紀取り戻せ。好景気を体感させてくれ。
さて、のび太君みたい特技も親友もいない、気持ちだけはカツオ君な自分はこの先生きのこれるのだろうか。ひろしやマスオさんみたいに立派に家庭を築けるのか。
まあ、築かなくてもいいんだけどさ。
やっぱり死ぬ間際に一人ぼっちって、寂しくなるのかな、って思うから。