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父が他界⑤~49日が終わりました

 父が他界して、49日の法事も終わりました。
 やっと一区切りですが、まだ課題が山積みです。
 初めて身内の葬儀の経験を致しました。
 祖父母の葬儀には、勿論出席をしてきましたが、準備や事務作業は叔父達や、田舎も田舎ですので町内会がやってくれるわけで、まだ10代20代の頃でしたから、葬式に出席するだけでしかありませんでした。

 今回の経験で、失敗した事、良かった事を書いておきます。参考になさっていただければ幸いです。

1.親はいつ死ぬかわからない(当然か)

 天涯孤独でない限り、自身が未成年なら、周りがあれこれしてくれるでしょう(多分)。ですが、社会人ともなれば、喪主になるかもしれません。特に長男長女は。
 突然の死の場合、本当に突発的で予想外でしょうから、何から手を付ければよいかわかりませんが、病気を抱えているならば、事前に準備はしておくことです。
 遺書を書くように促す。
 口座はどこを使っているのか。
 年金の貰い先は、国民年金以外あるのか。
 登記簿はどこにあるのか。
 親戚の把握。
 墓の場所。
 毎月の支払は何があるのか。
 借金はあるのか。

 書き上げれば幾らでも出てきます。
 最近では、終活ノートなるものが売られてもいるので、それを購入するのも一つの手かもしれません。
 また、最近はかなり厳しくなったのか、色々と書類が必要になります。
 うちのように、何がどこにあるのかすらわからず、遺書もない場合、まずは葬儀社と役所に頼るしかありませんでした。
 たまたまだったのか、詳しく葬儀社の方も役所も教えてくれたので、戸惑う事はありませんでしたが、兎に角「1回で事務作業が終わらない不便さ」を痛感しております。

2.葬儀社は決めておく方が良い

 前回でも書きましたが、葬儀社は事前に決めておいた方が良いです。
 病院で亡くなった場合、その日どころか、即引き取りを求められます。
 田舎であったり、大きな一戸建てであれば、自宅に引き取ってお通夜と言う流れになるのでしょうけど、アパートやマンションだとそれは無理です。
 昔ながらの団地だと、集会所があって、そこでお通夜や葬式をしてくれたものですが、自治会がしっかり動いている団地はそうはないでしょうし、マンションとて、そんな場所今ないマンションだらけでしょうから、引き取り先は、自ずと葬儀社になります。

 生きているうちからでもいいので、葬儀社は決めておいた方が良いです。
 葬儀社の方はプロですから、葬式以外の事も教えてくれます。
 ただ、葬儀社も会社ですから、相応に営業はかけてきますので、幾つか比較検討はしておくことです。
 私の場合、たまたま身内の知り合いがいたので、即引き取りをしてくれ、また近くの複数の葬儀社よりも安いプランで済ませる事ができました。

 加えて、お通夜をするのか、葬式を大々的に行うのかも決めておくべきでしょう。
 うちの場合は、高齢でもあり、サラリーマン時代の親しかった方は既に全員他界されており、親戚はみな2時間以上の場所しかいない年金者しかいない事から、お通夜も葬式もせず、家族のみで行いました。
 ただ、49日くらいは親戚を呼ぶことに致しまして、ご挨拶と食事をふるまいました。
 法事の食事となると、どこか料亭でも借りるのか?と私は当初思いましたが、そのような会合向けの場所は近くに1軒もなく、よくよく見たら葬儀社の中でやっている事を知り、こちらから話を切り出して執り行いました。
 仕出し弁当やプランはパンフレットで選ぶことができました。

3.墓も決めておいた方が良い

 ほとんどの方は、代々のお墓を持っているのでしょう。
 うちもありますが、父は田舎の長男ではない、いわゆる分家に当たり、上京してきた者ですので、墓に入れる義理がないというか、昔ながらの田舎の風習めいた事から、家の墓がありません。
 49日を過ぎた今でも、実家にお骨のままです。
 狭い団地ですから、仏壇選びも苦労しました。
 置く場所すらない狭さですから。

 墓も継ぐ者がいればいいのですが、いない場合、墓じまいをする必要があり、購入後もまたお金がかかる事になります。
 そうなると永代供養を選ぶしかなく、かつお墓を買う理由がありません。
 合同葬や樹木葬も最近ではありますが、案外場所が遠い。
 継ぐ者がいないと言う事は、我々子供達が老齢になった場合、足を運ぶことが出来なくもなります。
 ならば、近くのお寺の合同墓地と言う選択もあるのですが、やはり高いのと年会費も高いので困っている状況です。

4.役所を利用すること

 まず亡くなったら、葬儀社になりますが、葬儀社の方がある程度の手続きはしてくれます。
 但し、ある程度であり、そこから先の事務手続きが結構あり、何から手を付ければとなります。
 たまたまかもしれませんが、その葬儀社がパンフを用意してくれていた事と、在住している市町村で、亡くなった場合の諸手続きパンフがあり、それを頼りに、役所に相談しに行き、ほぼ全ての指示をいただける事ができました。

 いずれにしても、亡くなったと言う事を通知する必要があります。
 それを怠って、亡くなって以降も年金を貰って捕まっている人もいるわけですし。

5.親戚の士業は使わない方が良い

 親が亡くなった場合、士業に依頼する事になりえます。
 ご自身で動かれてもいいのですが、よほど時間的余裕と知識と足がないと、いつまで経っても終わらず、何度もやり直しになりえます。
 依頼するとなると、弁護士、司法書士、税理士あたりになります。

 今回、他県の親戚の士業の方お願いしましたが、失敗したと感じてます。
 それは金銭面。
 そもそもの発端は、全く何をして良いかわからず、親戚にまずは相談した所、その親戚の他県にいるご兄弟に士業の方がいるとの事でお願いしました。
 当初の話では、書類請求の実費分だけで、あとは全部やるとの事でしたが、なんだかんだで書類集めはこちらで行うことになってしまい、親戚の身内から「気持ちだけでも支払って」と母に連絡が行ったらしく、仕方なくという形でうん十万をお気持ちとして支払う羽目になってしまいました。
 しかも、書類やら公的文書を何度も取りに行かざるを得なく、数回の有休消化や途中抜けをすることになってしまいました。
 あまり、相続関係には強い方ではなかったようである事もわかりました。

 士業に依頼する場合、地元の方が良いと感じました。
 料金もそれぞれ違うのでしょうけど、規定料金はあるはずであり、うん十万もいかないようです。
 役所に行った際、紹介してもらえばよかったと後悔してますが、勉強することもできました。
 とにかく地元。
 地元であれば、その方が役所に取りに行ってくれますし、相談事も直接事務所に行くことができもします。 
 そして、何よりもこのご時世、メールでやり取りできないほど高齢の方はBadでもありますね。

6.1周忌、3周忌をする金が勿体ない

 1周忌3周忌はあっという間にきます。
 よほど地方や集まってくださる方がいるのであれば、今後の事も考慮して開く事になるのでしょうけど、核家族化が当たり前で、一戸建てとは言え、自治体がさほどしっかりしているような場所は、もうないと感じてます。
 今後の生活を考えれば、開く余裕はありません。
 何も強制ではないので、開く必要はないでしょう。

7.これから

 49日が終わったものの、まだ遺品整理と確定申告が終わってません。
 遺品が山のようにでてきます。
 特に衣類系や趣味もの。毎週の処分に実家に行って作業してます。

 確定申告もしなくてはなりませんが、通院費等すべてが見つかってませんし、今年度支払った税金の書類もほとんど見当たりません。
 全て父が行っており、昨年も一昨年も何度も入退院を繰り返してましたが、退院した時に自分で直接行ってやっていたようであり、誰もその内容を知らないのです。
 兎に角、弱った・・・・と言うのが実情です。

情報提供や考え方、そしてこれまでの苦々しい経験での対価として、ありがたく頂戴致します。