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コロナ過による就活者への、他人ごとである心配ごと

 学生でなければ、就職控えた子供がいるわけでもなく、自身の糧を得るのに精一杯なので、他人の心配をしている必要はないのですが、ふと思ったので、書き留める事にしました。

1.会社の勤務状態

 昨年、勤務していた会社を辞めて、別会社で働く事になりました。
 2020年春からコロナ患者爆増で、当時勤務していた会社でも取引先から患者が出た事で、濃厚接触の疑いがある社員に待機命令がすぐに出ました。幸いに陰性であり、即シフトによる在宅勤務と時間差勤務体制となりました。
 しかし、なにぶん古い体質の企業であったため、在宅勤務は、月数日程度であり、シフト勤務がメインでもありました。
 更に、幹部クラスは、ほぼ出勤で時間差出勤もしないという有様でした。

 業務が回らないと言う事はありませんでしたが、営業職は幾らでも在宅勤務か直行直帰できるのに、しない部門が多く、事務職に至っては電子化や古いシステムのままであったことから、ほぼ出勤で、一部からは不公平と言う声が上がっていたようではあります。
 私からすれば、「職種の違いなんだから仕方ないでしょ。そういう職を選んだ自分が悪い」と言う意識でしたけどね。 
 本来なら、SEと言う私の職においても、月半分は在宅でも充分でありましたが、兼務でもあったことで、そうも言ってられず、ほぼ定時であがって、本来の業務は休日出勤を増やす事で対処しました。でも、残業代も休日出勤手当も出ず、振替休日も上司がいないと認めない会社でしたので、私自身もとばっちりを受けた側でもありました。

2.コロナ過の就職活動って?

 そんなコロナ過でも、4月入社者を切らずに受け入れましたが、初日から数か月だったかは在宅扱いでした。
 新人教育も外部機関は中止となった事と、各部の研修も、社員が必ず会社にいる日が合わない為、私の例年講義枠が増えて、初日からかなり長いものになりました。
 前職は非IT企業ですので、本来私が行う研修はメインではないのです。でも、何かさせないとまずいわけで、その月だけ在宅で集中させてもらう(むしろ強硬直談判)事にしました。

 問題は、今年入社組ですよね。
 どうやら数名は入社したようではありますので、募集中止はしなかったようです。
 ただ、「いつ採用活動していたのだろうか?」との疑問はありました。

 最近だと、インターン研修もし出してましたが、このご時世ですから、した気配は全くなく、Web面接なんてできる社員がいない会社(そもそもですよねw)ですから、通年通り足を運んでもらっての面接はしていたようです(ある意味、危険を冒して来いといった、昔ながらの・・・ですよね)。

 結局の所、今年の新人を知る事なく退職しましたが、ここ数年は上京者も多く、地元に戻って就職しない子と言う事になりますが、今年はどうだったのでしょかね。

3.UターンもIターンもできない就職状況?

 上京者なら、地元に戻るUターン就職は考えられますし、Iターン就職と言う手もありますが、こうなると今できませんよね?。
 親元から離れ、親類も近くにいない土地に進学してしまったともなれば、帰省すら土地柄強く問題視される学生もいるでしょう。

 結局、就職できずの学生もいるのでしょう。
 この点は、他県またがっての移動を控えるよう政府も行ってましたし、世の中もそういう風潮であれば、新幹線が空席だらけでもあったわけで、なかなか行動に移し辛い、監視の目的な事にさらされたのが、実は就活学生だったのでは?とも感じてます。
 確かに都心部の方が就職の門戸は広いでしょうけど、中には地元回帰の希望者もいるわけですし。

 でも、地方ほど、こういった時の対応を取っておらず、「なぜ、うちに学生が来ないのか?」と、コロナと言う要因は別として、外的要因に全くと言っていいほど無頓着というか、時世を知らずに嘆いている企業が多いのではないでしょうか?。
 そう考えれば、そういった地方での就職は、今後も含めて「多様性を認めず、時流に乗れない労働環境を持ったままの企業」とは言えないでしょうか?。
 そういう会社に勤務できても、多分今の若い方にとっては、明るい仕事環境にそぐわない社風だと思いますから、選択しなくて正解だったかもしれません。

4.バブル崩壊後に似ている

 とは言え、就職できなかった事で自主留年や院に進学する学生もいるのでしょうが、まだまだ日本は新人護送船団方式なので、就職留年を新卒扱いとはしてくれません。
 卒業できたのはいいけど、無職であるなら無職者扱いで、中途採用者と同じ活動をしなくてはなりません。

 バブル崩壊後に就職が思うようにできなかった氷河期世代の救援転職採用をする企業が、やっとというかで増えてきたようですが、それとて数少なく感じます。
 バブル崩壊後の翌年あたりから数年は、企業が採用を控えました。
 バブル期に多く採用した新人を、多く解雇する企業も普通にありました。

 なんとなく似ている今

 あれから20年以上経ちましたが、当時のように大量採用している企業は、あまり見受けられないと感じますが、それは少子化の影響もあると思いますし、当時の就職活動と採用の仕方が変わってきたことにも関係すると感じてます。

 氷河期世代で、良い生活を今でもできている方は、ある意味勝ち組でしょうし、転職で良い生活が出来た方は、努力や機会に恵まれた事もあるでしょう。
 ですが、折角良い生活を得ても、この時期の為に解雇されたり、収入が減ったりと言う方もいるはず。
 しかし、最初に新卒として入社するというのは、かなり大事な事であります。バブル崩壊後と同じように、今回も数年は、保身に回る企業が多く発生しそうだからです。

5.最後に

 理由はどうあれ、就職したいのであれば、いかなる方法を取ってでも行動するしかない。
 転職希望者とて、相応にこれまでのキャリアを引っ提げて活動しているわけですから。

 ただ、卑屈になって、下手にどこでもいいような会社には応募しない方が良いと感じます。
 4大卒ならば、4大卒を多く採っている企業を見つけるべきかと。勿論、自身がやりたい仕事が、そうでない企業や業界にあるならば別ですが。
 懸念するのは、キャリアの面だからです。
 仕事に遠回りはあっても、就職に遠回りは、私はないように感じます。会社人生は限りがあり、年齢ごとに求められるキャリアがあるわけで、誰でも入れる企業であれば、相応のキャリアを得る事は出来ないからです。

 とは言え、受け身であるより、幹部になって会社を大きくした、なんてのもありですが、それは夢でしかありません。そういうのは、停滞がない時代に有効な「思い」であり、もう何十年とそういう気配なのですから、足元を見て動く時代です。会社と言う組織に見切りをつけて、仲間内で起業したり、個人で糧を得だしている方もおりますしね。

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れいし(ある50代が日々思う事)
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