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厚生年金未加入のIT企業は相応にあるよ

 IT企業に就職転職を考えている方への注意書きです。
 
 こんなYahooの記事を見つけました。
 (国民皆保険のはずでは…がむしゃらに働いてきた月収45万円だった27歳元SE、病院での「全額実費払い」に愕然。)

 SEとして働いてきて、退職後に病院に行った際、健康保険証がない事に気づいたという話。

 既に結婚しており、在職中に通院したことがないのか?という疑問が大いにある内容なのっで、作り話感満載に思えますw。
 そもそも、就職するまでに病院にかかった事ないのか?とも。その場合、親の扶養に入っているので保険証提示することは知っていて当然と思うのですけど、よほど健康だったか、暴れまくっていて親の行動に関心がなかったのかと。
 まあ、この話、厚生年金未加入のIT企業に入社していたという話です。
 それ以前に、そんな企業に25歳の若さで結婚する事が、私には無謀な人生設計としか思えません。実家が裕福なんですかねえ。人生ギャンブラーなのでしょう。なんか私には呆れた人としか思えませんでした。

 今年2024年の12月から健康保険証の発行がなくなるとか。
 現行の保険証は、来年まで使えるようです。
 まあ、問題になるのは、今年か来年に退職を迎える人、転職をする人ですね。

 さて、話を戻しますが、そんな作り話感満載に感じたその記事ですが、『厚生年金未加入のIT企業は、相応にあると言う事』に注意です。
 
 厚生年金加入は、一定数以上の従業員を雇っている会社は、必須加入です。
 その一定数というのは、5人以上。つまり、かなりの零細か小規模企業です。
 「IT企業で、そんな企業あるの?」と思われる方いるかと思いますが、そもそも個人(フリーランス)で生活できる職種です。そのあたりといっては失礼ですが、個人経営で生計を立てている店と同じように食べていける職種です。
 ソフトウエア開発エンジニア以外でも、ネットワーク・インフラ保守、Webデザイナ、パソコン教室などなど、ITを生業としている企業は雑多にあります。
 
 ちなみに、数年前にうん十年振りに会った同級生も、同じIT職種になっていましたが、小規模企業で働いているようで、社員なのか経営陣なのか不明ですが、厚生年金未加入の企業で働いていると言う事に大変驚きました。
 初めてそういうIT企業があると言う事を知ったのでした。
 そう、私自身も40代でも知らなかったのです。
 そもそも論として、あまり小規模事業主と仕事が一緒になる事はほとんどなかったので、知る由もなかったのです。
 てか、「そんな小規模事業主雇う企業って大丈夫なの?」という感覚もありましたので。予測当然なのか、そういう企業倒産していきました。理由は、語弊があるのですが、既に古い技術しか持ってない企業か、零細だったので、そういう個人しか雇えなかったというわけでもあります。
 業界としてピラミッド構造(少なくともソフトウエア開発では)なので、下請けに行けば行くほど、企業規模は小さくなり、取引先も雑多になりますので、人が少なければ、更に下の企業どころか、個人を雇うしかなくなりもするのです。
 これが相応に大きな企業だと、個人で雇うケースもありますが、大抵元社員とかそれなりに過去付き合いのあった方しか雇いません。

 まあ、いずれにせよ、IT企業と言っても華やかな業種ではないと言う事。
 実際、何しているか不明な零細・小規模企業は多くあります。
 大きくてもSES形態の企業なんかは、実質派遣会社と同じ様相です。ソフト開発と称しても、何年も開発経験積めない社員は大勢おりますし、常駐先でITとは全く関係ない仕事に従事している人もいます。
 
 IT企業への就職転職をお考えの方、ゆくゆく就業先を見極める必要があると言う事です。
 個人的に50人満たない企業は行かない事をお勧めします。
 よほど、どこかの大学出身でベンチャーとしてある種の分野の開発や研究をしている企業でない限りは。。。大卒・高専卒なら更にでもあります。

 
 

 過去、SEやIT企業関係で書いた記事を貼っておきます。


情報提供や考え方、そしてこれまでの苦々しい経験での対価として、ありがたく頂戴致します。