見出し画像

試用期間

 5社以上転職してきましたが、試用期間中に切られた事は、幸いにありませんでした。今回の再就職(一旦無職期間があったので転職とは言い難いかと)でも、1年過ぎましたので、もう試用期間でもありません。

1.試用期間は必ずあるのか?

 私自身の経験上、試用期間がない企業もありました。
 そもそも、中途ならば即戦力採用というのがIT系企業の必定でもありますから、1週間以内には、アサインされて稼働させられるものです。
 事務職のようなルーチンワークでなく、プロジェクト単位で稼働する職種ですから、アサインされれば、直ぐに抜けるのは難しい為、試用期間などと言う宙ぶらりんな状態で、適当に過ごさせる事は、まずありません。
 SESや派遣形態の企業だと、待機という期間がありえるので、この限りではありませんけどね。

 この試用期間なるもの、業務説明や会社説明などの受け入れ教育に充てる事があるわけですが、これまでの転職で、そのような事を設けて頂いた企業は、1社もありませんでした
 導入教育があったのは、新卒入社時の新人教育と転勤異動時、現在の企業に転職する前の1年間に2社ほど派遣で入った企業のみでした。

2.試用期間中でも有休のある企業はあった

 そんな過去数度の転職で、試用期間と明記された企業は1社もなかったわけで、即日から有休消化がOKな企業と、1~3か月後に有休取得がOKな企業と分かれておりました。

 入社すると銀行口座を開設したり、役所に諸々の書類を発行してもらいに行ったりする必要があります。
 無職期間あれば、「事前に話してよ」というのですが、そういう話は、入社日に初めて言い渡される企業だらけで、有休がとれなければ公休扱いにしてくれる企業もあれば、欠勤扱いされる企業と様々です。

 まあ、実際、IT企業はそう簡単に有休取得できるような業界ではありませんので、私は1年経ってから取るような感じでした。

3.試用期間中に切られたことはないが

 実は1社だけ入社1か月の末日に解雇というか、採用取り消しを言われた会社がありました。
 なんとなくわかってましたけど、納得は未だにしてません。

 もうずっと昔の話になりますし、まだ転職サイトがある時代ではありませんでした。
 その会社は、地元の15名ほどの企業。
 ある案件が取れそうだとの事で、そのスキルのある人材を募集しており、応募は私だけだったようです。
 社員数が少ない企業であり、学生アルバイトを雇ってたくらいですから。
 
 入社したものの、どうもその案件が取れなかったようなのです。
 はっきりとした説明はなく、別の案件に投入されました。
 面接では、はっきりと避けたい内容を伝えましたが、IT系請負企業、特に下層の企業となると、そうも言ってられない事情があるわけで、渋々受けてましたが、私に責任押し付けられた形でもあり、納得してませんでした。
 結果的に、「君の希望する仕事というか内容は、今後もうちでは無理」と言う理由で、最終日に会社近くの喫茶店に社長に連れ出され、その場で終了というものでした。
 薄々感じてもいたので、呼び出される前に、持参物は全てカバンに入れて後にしました。
 
 また、後にも先にも、この会社だけ、途中から客先同行してもらった、ある幹部が、ある日から挨拶もしてくれずでしたからね。
 相手からしてみれば「外れ」だったのでしょうけど、そもそも請け負うプロジェクトがはっきりしない中で採用し、意図が違っていたから「無しで」というのは、なんともね、、、、。

 まあ、それでもそれ以降、立派に仕事こなしてますw。
 こちらとしても、その会社は「大外れ」だったのです。

 試用期間がないとしても、1・2ヶ月は様子見なのでしょう。
 そして、解雇は突然やってくるということです。

4.試用期間の代わりに紹介予定派遣で見る企業もある

 そんな理不尽な行動を回避するため、また応募者の意志も考慮してか、試用期間中を派遣として過ごしてもらうという採用方式に、紹介予定派遣というものがあります。

 これ、私も何度か利用しました。
 大体、1~3ヵ月で、本採用面接か社員切り替えの打診がきます。
 了承すれば、派遣先に社員として雇用される仕組みです。
 私の場合は、その時点で、有休消化も認められました(初年度10日)。

 紹介予定派遣は、正社員だけではなく契約社員の場合もあるので、ご注意を。
 また、私の場合はありませんでしたが、本採用後、試用期間をさらに設ける企業もあるかもしれません。人件費払いたくないのでしょうね、そういう企業は。
 一昨年も利用しましたが、正社員と言う触れ込みで、実は数年契約社員を経た後、審査を経て正社員と言う企業もあり、さすがに「詐欺だろ」と感じ、1か月で別の紹介予定派遣に移りました。

 紹介予定派遣の場合、社員雇用が前提ですので、面接があります。
 本来、派遣の場合、受け入れ先との面接は禁止ですが、実際はどこもしております。
 面接は1回でした。多分、職種によるからなのでしょうね。
 その為、派遣期間で過ごすと言っても、社員扱いで迎えられますので、どこも相応の事前説明や導入教育的な事をして頂きましたし、派遣のようにお客さん扱いをされることはありませんでした(最近だと、入館証的な社員カードを渡す会社がありますが、外部者扱いではなく社員として登録されたものでした)。

 そして、社員になるかは、一応合意の場がありますが、派遣社員ですので、問題があったか、外れであった場合、一方的に派遣契約終了になりえます。

5.最後に

 まあ、外資だと、「明日から出勤停止」なんてのをよく聞いてきました。
 日本法人だと、そういうことはほとんどないと、後から聞く事もありましたが、そういう話を随分前から聞いてましたので、外資は希望してきませんでした。

 では、日本国内の純粋な企業ならば、それはないのか?というと、前述したとおり、一方的解雇はあるわけです。
 零細企業だから、取り上げられないわけですし、IT職の場合、流動性の高い職種でもあるので、いちいち裁判起こして等と言う面倒な時間を作る事はしないものです。

 試用期間に限らず、本採用期間中であっても、企業側に理由で一方的解雇はあるので、試用期間だからとびくびくしても始まりません。
 結局は、相性なわけであり、双方当たり外れもあります。
 新卒でなるか、転職でなるかも、その時々ですしね。

 しかし、転職というのは、待遇も環境も一気に変わります。
 一からでもあるので、当然リスクはあるわけです。

 

 



情報提供や考え方、そしてこれまでの苦々しい経験での対価として、ありがたく頂戴致します。