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ワックスがけ

車のワックスがけ、自分でやる人はどのくらいいるのでしょうか。
最近の車は塗装の質が上がっていて、ワックスをかける必要がないとか、むしろ逆効果だとか聞くこともあります。

とは言え、私のパンダは97年製。ワックスをかけます。
着手するまでは毎回腰が重いワックスがけ。
でも、一度始めるとやっぱり楽しいワックスがけ。
ワックスがけをしながらいつも何を考えてるんだろう、という話です。

見る、さわる、気づく

まず洗車。パンダは小さいので女の私でも踏み台不要です。
さっくりと洗車し拭き上げを終えます。
ただし最後のすすぎだけは念入りにするように心がけています。

さてホースからワックスに持ち替えた途端、接近戦が始まります。
ちょっと集中。
スポンジや布越しに車を撫でまわしながら、ワックスを縦で延ばし終るか横で終るか悩んだり、一回の作業範囲をどこで区切るかを考えながら作業します。

そうしていろんな角度から見たり、撫でたり磨いたりしていると、「ああ、ここの角度がいいなぁ」とか「ここの隙間はこのためにあるのかな」とか、そんなことが頭の中に浮かんできます。
いわば、車との無言の対話(?)。
それらはやがて、「やっぱりこの車好きだなぁ」という気持ちに集約されていくのが分かります。
これです。
じわじわと「やっぱり好きだなぁ」を実感していく時間と過程。
これこそが私にとってのワックスがけの醍醐味なのです。

500円玉

少し話が変わって。
真剣にお手入れしていると、時にパンダは驚きももたらしてくれます。

私の車には、「ダブルサンルーフ」なるキャンバス地の開閉式の天窓が二つ付いているのですが、構造上その淵の部分はちょっと洗車しづらいです。
ある時、今日こそはこの隙間もきれいにしよう!と意気込んで、勢いよく水を流したことがありました。
すると…
コロン、と500円玉が転がり出ました。
見覚えのない黒く変色したコイン。
きっと前の持ち主か、どこかから落ちてたまたま嵌りこんだ…?
謎です。

隠しレバー

またある時には、車内を掃除しようと乗り込んだリアシートで。
後部座席側から前のシートを倒せる第二のレバーを発見!!

※重要な補足※
パンダは4人乗り3ドア。後部座席への乗り降りの際には、前のシートを前側に倒す必要があります。その時、前の席に乗っている人は一度車外に出て、前のシート側面についているレバー(画像参照)を持ち上げて操作します。そのレバーは後部座席からは操作できません。

panda_lever
画像引用:https://www.catawiki.com/pt/l/24087903-fiat-panda-141-4x4-steyr-puch-1988

つまり、「パンダの後部座席に乗った時は、必ず誰かのアシストがないと車から降りれない。」と思っていたものが、そうではなかったのです。
安全面などから言って後部座席側から自ら出られるレバーがあって当たり前なのかも知れませんが…
①そのレバーがあまりにも目立たないことと、
②パンダにはそういう装備がなくてもおかしくないと思い込んでいたため、車を所有し始めてから数年間、気が付いていませんでした。

ごくたまに後部座席に人を乗せることがありますが、このレバーをマスターした方はまだいないです(暗かったりよくわからなかったりして結局使えない)。
実質、幻のレバーと言っても過言ではないのでは。
初代パンダに乗っている方は、皆さんこのレバーの事知っているのでしょうか。気になるところです。

単にお手入れをしているだけなのに、度々思いがけない驚きをもたらしてくれるパンダ。他にどんな秘密を隠し持っているのだろうか。ーーパンダとの日々は続きます。

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