【cEDH】第二回ホイ杯メタ読み+簡易レポ【毒物の侍臣、ハパチラ】Hapatra
1. はじめに
マジックの大会で最も重要なのはメタ読みです.今回は先週末に開催された第二回ホイ杯に参加するにあたって行った,メタ読みの話をします.
2. メタ読み
開催前からホイさんが「参加人数が少ない」という呼びかけをtwitterでされていたので,毎回土曜EDH会に参加しているイツメンの多い環境と予想.そこで予想されるプレイヤーといつもの使用デッキをリストアップすることで,ある程度正確な環境予測が出来るのではないかと考えました.
先ずは前回決勝・準決勝に進んだ方々から.
次はイツメンと前大会参加者とかとか.後半ほどあやふや.
こうやってみるとTurbo nausは少なく,naus以外のコンボとミッド~スタックス・コントロールが多い.被りが少なく,ティムクラも3人ぐらいで大正義でもないと言った印象.デッキレベルは概ねHigh power Casualよりは高く,fringe cEDH ~ cEDHが混在している形.fringeもメタ読みで上位を喰おうとする構築になっているでしょう.
他の参加者は情報が無くよくわからなかったので,全員が最近のTier1であるティムクラかログテヴェと想定.Tier1へのガードを下げすぎず,これらのメタに対応する必要があるとの予想でした.
実際のメタは16人参加で
ラザケシュ・デリーヴィー・ティムトラ・アサーラック・ジェイス・ナジーラ・ハパチラ・パコハル・ユースリ・マルケディ・ティヴィット・セフリス・サイシス・マラス・エドリック・あと一人わからん
予想と異なったのはエドカスさんの参戦とたくみんさんがティムトラだったこと(伊奈良じゃなかったんか……),パコハル・ユースリ・サイシスがいたこと,ティムクラもログテヴェもおらんやんけ……といったとこ.後はスペテの不具合多スンギ!!!!!!
3. 構築
先ずは当日使用したリスト
3.1 対ムトーさん
大会の形式が良く分かっていなかったので,前回優勝のムトーさんはシードだと勝手に予想(実際は違った).そうするとデリーヴィーかセルヴァラには絶対に勝たなければなりません.デリーに対しては時間がかかれば負けるため,速度を上回れるT2メインnausか最低でもT2eot naus,あるいはT2メインヨーグモスが可能な構築を目指しました.セルヴァラには元々ハパチラを先出しすれば行動を制限できるため,T1ハパチラを捨てない構築を意識しました.(まあ結果予選で負けてますがね……)
3.2 Chains of Mephistopheles (対アドジェネ)
ティムクラがそこまで多くは無くともアドを取ってくるジェネラルは結構いるので,ドロー対策は必要です.
まず,これらのジェネラルに対してはTurbo nausして抜けるというのが一つの回答になりそうですが,ハパチラにはログテヴェやログティム程のメインnausの成功率が保証されているわけではありません.そこで,3.1で言及したように可能な限りT2 nausの成功率を高めつつ,もう一手アドを取ってくるジェネラルへの対策が必要になるだろうという予想で構築を進めました.
ティムナ,クラム,トラシオスと言った奴らは後述する理由からピン除去が多めなので1回除去プランは取れます.センチネルもハパチラ先出しでまま除去れはします.ただそれだけではリス研レモラ等の置物等を考えると足りないと見て≪Chains of Mephistopheles≫を採用しました.
≪刺さりそうな相手≫
リス研とか貼ってくる青全般,ティムナ系,クラム系,トラシオス系,デリーヴィー(手札を増やすかシッセイからのサーチ重ねがフィニッシュルートになるだろうとの予想),コルヴォルド,勝利械,セフリス,エドリック,ジェイス(?),あざみ,アルカニス等々
こちらはドローが出来ない分サーチを多めにすることでデッキの再現性を高めました.メインヨーグモスの成功率を高めるために≪対称な対応≫のような結構限界なサーチも入れています.故にOAやマイセンにボロ弱く,クリーチャー除去を多めに積み,サーチなしで期待値1枚は手札に来るようにしました.代わりに致命的な置物が少なそうなので置物除去は少なめにする形です.
まあ結果チェンメ引かなかったのでわからん.
3.3 マナファクト対策と対ログテヴェ
アウフやヌルロは強いですが,アウフ置くの僕かムトーさんぐらいじゃね?よしんば置けてもヘイト集めて勝ちきれるか?ということでファクト対策をしたり対策への警戒を高めたりするより,こちらもファクトで加速して速度負けしないように意識しました.具体的にはマナクリをマナファクトに変えただけですが,召喚酔いが無い分メインnausやメインヨーグモスの成功率も上がります.
ログテヴェ等他のnausへの対策は,もうこちらも速度を上げるぐらいしかないのでその通りに.ただそれでも追いつけはしないので、本当に無理そうな場合ではT1のマナファクト展開を抑える限界ムーブとしてのVigorと,1マナハンデスで対処との形としました.まあ人数少なそうなのでここの勝率を6割以上にすることより他の取りこぼしを無くすることを考え,その過程で重複する部分は両方対処できそうなものがあるなーぐらいです.
(予選の1勝はnausと貪欲なるリスで勝てたようなものだったのでまあ入れといてよかったです.)
3.4 未認可霊柩車 (対墓地利用)
チェンメはイナーラには刺さらないのと,結局揃っちゃったThoracleやブリーチはどうしようもないのである程度の墓地対は必要とのことでこの枠を増やしました.とはいえそんなに枠を広げる訳にもいかないのですべて他の役割も持てる兼ね役とし,サーチを含めて試合中期待値1枚は引けるように調整しました.
墓地対としては多くの選択肢がありますが,先ずThoracleやブリーチを両方見ることが出来,なおかつヨーグモスとの相性がよく,デリーヴィーのブロッカーとしても使える≪忍耐≫を第一に採用することにしました.
二枚目としては0マナで撃てて墓地対だけでなく回収としても使用可能な≪有毒の蘇生≫を採用.
追加でもう一枚墓地対が必要であることがわかっていたので,ダウスィー・マカブルと悩みましたが,オン・オフを切り替えて卓を回すことが出来,殴りでプレッシャーを与えることも出来る≪未認可霊柩車≫を採用しました.
≪刺さりそうな相手≫
イナーラ・naus系・コントロール系・黒単系・ブリーチの種を貯めさせない等
初戦は根絶さんのリビデに合わせてダウスィーを納墓してコンボを防げたとしたなら,ターンが返ってくれば勝っていたので間違いだったかな~とは思いました.2戦目以降では殴らずともプレッシャーとして機能してくれたので使用感としては良さげでした.但し,赤や伊奈良が想像より少なかったので枠そのものを縮小しても良かった説.ここは読み違いがあったかな.
3.5 ゴースト・ランタン(再始動用)
Turbo nausが少なくミッド以降が多いため,初動を弾かれた場合の再始動策を増しました.
一般的な釣り竿との違いは (1) インスタントタイミングで使える (2) 物語からヨーグモスコンボのパーツ(実質≪血の長の刃≫)として使える (3) ハルクの釣り上げには適さない(結局7マナかかる)
ということで,主にヨーグモスルートの再始動用として使います.
また,今回の大会の趣旨が統率者レジェンズ2以降の環境を占う場所であるということもあり,(ホイさんの配信的にも)1枚ぐらい新しいカードを使いたいと思ったというのも採用理由の一つです.
まあ結果パコハルに追放されただけで引きはしなかったのでわからんよ!!!!!!
4. おちまい
結果は予選1勝で7位通過と前回よりは良い成績だったものの参加人数も少なかったのでそこまで進歩はしてないのかもなといった感じです.まあ,NexusのKa0s杯よりは良かったかな……
メタ読みは概ね合っておりそれに合わせた構築もそこまで間違っていなかったとは思うのですが,プレイングで間違っていた部分が多かったですね.2勝以上した方々はやはりプレイングが強かったです.精進致します.
了
<1つ前の記事>
<ハパチラ関係の記事>