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なぜならの海

2020.07.08

香水の紹介やレビューをしている文章を読むのが好きだ。それは、何となく音楽の紹介やレビューの文章に似ているところがあるからだと思う。

香水の世界は浅くしか分からないけど、多分、マイナーコードだと悲しく切ないとか、シャウトすると気持ちを揺さぶられたり、という根拠みたいにフローラル系は女性らしく、シトラス系は若々しく爽やかで、ムスク系は官能的みたいなのから、AメロBメロサビの展開と同じく、トップノートミドルノートからラストノートの余韻、で香水が表現しているものがあるんだろうな。想像したら、香水のレビューはやっぱり面白そう。

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なんで私の言葉はいつも抽象的なのかと思ったら、普段身の周りに起こったことや誰かに言われたこと、自分の感情なんかをハナから抽象的にしか捉えていないことがここ2~3日でよく分かった。なんで分かったかっていうと、今尚テレビCMもしている前田 裕二さんの『メモの魔力』を遅ればせながら読み始めたのがきっかけ。ロジックなにそれ美味しいの?状態に陥っていた私にライターの仲間が勧めてくれたのだけど、恥ずかしながら、ゴシップネタで前田さんのことを知った私はスルーしていた著書。今の今そのしょうもない根拠のない自分のバイアスをぶん殴りたいぐらい、ロジカルな世界へと導いてくれている本です。キラキラしている(世界が)。

正確に言うと、この本そのものというより、この本を読むことで今まであんまり理解できていなかった(できていなかった、ということにすら気付けていなかった)ロジカルシンキングについて、他の本や記事に書いてあることに対してスムーズに、それはもうゴクゴク水を飲むように理解が進むようになった、というのがこの本の恩恵です。まだ全部読めていないのだけど、毎日メモは書き出している。

詳しい感想はあらためてまとめるとして。なんだけど。未だに自分のことがよく分からないのだというのも気付きだった。これまた、さすがに分かってるだろうと思ってたのが大きな間違い。そりゃそうだ、就職活動もしていない私は、自己分析も言うほどしたことがない。ちょろっとぐらいはあるけど、自分のことも抽象的にしか理解してなかったということ。最近、藤田ニコルさんが好きなのだけど、なぜかっていうと彼女は今現在の自分を本当に知り尽くしていて、それゆえに前しか向いてないから。自分をちゃんと知っている人は、迷いなく前を向けて、そして他人のために全力で動けるんだ。自分をよく知って深く愛しているからこそ、他人のこともよく知って深く愛そうとしている、そんな気がする。

『メモの魔力』の中に、自己分析をすると至らなさがクローズアップされる可能性もあるけど、と書かれていたのも想像はできる。至らなさしかないと知って愕然とするかもしれないけど、そこがスタートラインだから仕方ない。やろう、自己分析。

メモを始めてまだ3日ぐらいだけど、自分のやりたいことがぐんぐん具体的になってきたし、なぜか無謀なことも叶うんちゃうかという気持ちになってきた。やりたいこと、っていうか、やるべきことなのかな。そして、今まで理解しているようで理解していなかった言葉をもう一度噛み直して味がしてきた感じ。不味いのも美味しいのも両方。

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愛を知って、強さも弱さも知って、ほんの少しだけどまだ手遅れじゃない、変われる気がした。それ以上、何が欲しかったんだろう。

ポエムって言われるの「自分に酔ってるね」みたいなディスだとずっと思ってたけど、「抽象的だね」ってことだったんだね、ってこれも最近分かりました。分かってると思ってたのに、分かるって何かが分からない。「分かる」のマトリョーシカ。でもここから抽象的とともに生きていける気がしてきた。そして分からないとも一緒に前に進める気がしてきたよ吾輩は。自信はまだない。

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書くべき文章を書いたらおなかいっぱいーもう要らんーーーって思って寝る毎日だけど、なんかnoteはべつばら。寝る前にべつばらは明日に差し支えるよ🍰