
デザイナーから働きかける "チームビルディング" - InHouseDesigners #3
2018/07/19参加
1. 「いちデザイナーがチームビルディングのために何ができるか?」
藤本 貫二郎さん
レバレジーズ株式会社 デザイナー(teratailのデザインやってる)
やることが多様化して、メンバーや組織体制が変わることが多く、コミュニケーションがうまくいかない!
最近取り組んでいるチーム作り
・チーム全体が同じ方向を見る
・各々が自分の役割/責任を全う
・チームビルディングには常に対話が伴う
まずメンバーを観察。相互理解!
・厳密さと曖昧さ
・「当たり前」 の衝突!
相互理解を深めるために
・弱音を吐く会
→価値観や現状についての理解
自己開示からスターチ、言語化できていない部分は視覚化
・ドラッカー風エクササイズ (ペパボのブログをチェック)
→相互に期待している成果の理解
自分の強みと、成果に対する機会のすり合わせ。自分が他人になにを期待しているか
・Retro(ふりかえり)
→相互に期待している行動の理解
自分の素晴らしかったところ、カイゼンスべきところ
他人の素晴らしかったところ、カイゼンすべきところ
メンバーへの興味、関心が高まる
・Walking and Talking
MTGの移動中も話しかけるくらい、普段からコミュニケーションを取っていこうという意識
チームの生産性をあげてこ!
2. 「チームビルディング?」
佐伯 幸徳さん
クラウドサイン事業部
仲間が思いを一つにして、一つのゴールに向かって進んでいくチームづくり
ゴールに向かって進んでいける、達成しようとチャレンジできる組織づくり
1.今日はなさないこと
モチベーション理論(マズローの欲求、ERGモデル)、ステージ(サービスにおけるフロント、バックステージ。組織が良くないとサービスは良くならない)
効果的なチームにとって重要なのは、「チームがどのように協力しているか」
2.
発散しきれない/当事者意識を醸成できない/納得感が薄い
→クレイジーエイトを使ったMTG
業種に寄る縦割り感がある
→ライフサイクル、越境的な考え方。
自分のプロダクトを欲してくれる人に売る。不幸なマッチングをしない。
3.クラウドサインで重視していること
なんのために集まったチーム?どういうチームになればそれが達成できる?個人はどうすればいい?
MissionVisionValueは浸透しないと意味がない!
新メンバーは全員と1on1で話す
熱量の大きさで判断 … 熱量の高い人、(になれなければ)熱伝導の高い人に!
テレク・シヴァーズ「社会運動はどうやって起こすか」
マネージャー:
熱量の高い人を見つける。で、その人に権限をまるごと渡す!
メンバー:
自分がなにに熱を持てるか知る。
自分が熱を持てなかったら、熱を持っている人の1人目のフォロワーになる
3. 「デザイナーがいないプロダクトにジョインしたときの失敗と成功から学んだこと」
五十幡 梓弓さん
株式会社Speee デザイナー
デザイン―がいなかったプロダクトがデザイナーを必要とするところにジョインしたときの感想
・スモールチームにジョインしたとき
競合プロダクトの機能をベースに考える/好みのUI/スピード重視
求められていたもの:
フルスタックデザイナー!ユーザ目線で作ってないからおまかせするね!てきな
ーどう動いたか:
アウトプット出しまくる、デザインガイドライン作る、UIの提案する
ーどうなったか:
作り変えることに固執してしまった
デザイナーへの評価ではなく、アウトプットへの評価になってしまった…
論理的ないいわるい判断をされず、好き嫌いで評価されてしまう
→頑張れば自分たちでできる、デザイナーいらなくね?ってなっちゃう!
・成長過程にあるチームにジョインしたとき
競合プロダクトの機能をベースに考える/フロントの実装はフレームワーク
求められていたもの:
自分たちにないアイデア、提案をしてくれる。デザイナは魔法使い!
ーどう動いたか:
色んな人からヒアリング、こういうことやっていきませんか?と提案、協力を仰ぐ
ーどうなったか:
職種感の壁がなくなり、プロダクトを一緒に作るという意識が生まれた
プロダクトが作られてきた背景を知る、やりたいことに対して意見を聞く、頼る任せる
ユーザーヒアリングする、協力仰ぐ、同席してもらう → 巻き込み力!
失敗と成功から学んだチームビルディングのコツ
スモールチーム:プロダクトを作った人たちに目を向ける
ミドルチーム:なにを作りたいと考えているかを知ることが大切
「いいものを作りたい」と言う人達の「いいもの」がどこに向いているかを把握する
デザイナの心得
ノンデザイナーが頭に思い浮かべているアイデア・課題・機能を視覚的にアウトプットするのがデザイナの仕事
4. 「デザイン組織立ち上げ時のチームビルディング」
アタラシ タケシさん
株式会社クラウドワークス UXデザイングループ マネージャー
チームビルディングの定義
グループとしてのパフォーマンスをなるべく高く、長く、低コストで!
やったこと
フェーズ1
・お互いの知識量のかたよりを減らす
・全員で同じものを見て一体感を(ミッション、ビジョンを決める)
★UXガイドラインを全員で制定
・あるべきユーザー体験を定義
・目線合わせにおすすめ
作り方…ユーザー体験で大事にすべきことをみんなで付箋に書き出す
★1on1
信頼関係の構築…払わって話せる関係になると相談してもらえる、FBやお願いも受け止めてもらえる
キャリアを一緒に考える
フェーズ2
・座席を固めて心理的距離を短く
・組織運営の責任を全員で持つ
・全員で同じことをして一体感を(デザイン書読書会、勉強会、コンテンスト参加)
・社内から注目を集めてモチベーションを高める(社外からの評価を社内へ広報)
★大臣制を導入(=ジョブ・クラフティング)
・みずやりするひと水産大臣
★デザイン書読書会(チーム内コミュニケーション促進)
・スライド形式…本を1冊買って全員に1章ずつ割り当てる、各自スライドを準備して担当週に発表
・付箋形式…全員同じ本を買って、毎週1章ずつ読む。引っかかったところを発表
フェーズ3
・帰属を整理し、それが感じられる状態に
毎週のデザイン共有会、席は近くに、目標設定を最終評価はデザイン組織のマネージャがやる
・集まる機会は減らさず、時間を減らす
振り返ってみて、チームビルディングとは
・チームビルディングは課題が小さいうちにやる
・常にやり続けるもの
・チームビルディングになりそうな提案は仕事に関係なくても受け入れる
・誰がリードしてもいい
・経験主義的に最適化
・成功パターンが見えてくるとやりやすくなる(このチームは、遊ぶようにやると、よかったらしい)