ヱヴァ序とシン・ゴジラ

8月、ヱヴァ序とシン・ゴジラを観た。どっちもすごく面白かったし庵野監督の使う画角(?)がアニメでも実写でもすごく好きだということを知った

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序
おそらく10歳〜12歳くらいの頃に1度だけ見た覚えがあるものの、記憶にあるのは全てのセリフを完璧に覚えている兄(憧れた)と、シンジくんの「逃げちゃダメだ」「センターに向けてスイッチ」「僕はエヴァンゲリオン初号機パイロット碇シンジです!(うる覚え)」のみだった。あとグロい、怖い、痛そう、敵が気持ち悪い、という記憶。
それから10年くらい経ってやっと観ることができたけど、思ったよりも大丈夫で、思ったよりもずっとずっと面白かった。

謎が解決しないうちに謎が襲ってくるのでもう何がなんだか分からないけど、エヴァかっけえ〜!作戦司令部かっけえ〜!ドキドキ〜!だけで謎とか一旦どうでもいいやになった。シンジくんは今までどこへ?なんで急に呼ばれたの?ミサトのお父さんの話は?リリスって何?最後出てきたカオルくんはなんで月にいるの?月にもリリスみてえなやつがいるの?使徒って何なの?人類補完計画?ゼーテ?何?ゲンドウ?綾波レイってどういう存在?等々、まずは一旦どっかに置いてロボットアニメ最高〜!!!で観た。
↑謎を謎のままにしておく仕様なんだろうなって思ったので、観た後に同じく観た人と話すとか考察するとか解説を読むとか制作陣のインタビューを漁るとかそういう楽しみ方もできる2度美味しいタイプの映画なんだなと思った。だから熱烈なファンや熱心な考察をしている方が多いこともめっちゃ納得。早いとこ続きも観たい。
なんならアニメ版もちゃんと観たい。

シンジくんってこんなに不憫だったんだ……と大人になってから観て分かった。急に連れてこられて急に乗せられて乗れなかったらなんか呆れられるし乗りなさいって言われるしハイハイ乗りますよ……って気持ちになるのも分かる。でもそういうのを態度に出すとまた怒られるしなんなんだよぉ!ってそりゃなっちゃうよね~と思いました。乗らないって言ったら目の前で傷だらけの綾波が駆り出されるとこ見せられるの卑怯すぎるでしょ。正直乗るんだか乗らないんだかでうにゃうにゃしてたシーンはどっちだよってちょっと怒りそうになったけど中学生にあんな大業やらせたらそうなるか……だし、お父さんとの関係があんなだから救いねえなって思った。でも不憫なりに生活の中でちょっとした喜びみたいなの見つけててうれしかった。名前忘れたけど関西弁とメガネの友達ができて良かったね。あと綾波も。
ミサトさんからの優しい言葉や期待の言葉に絆されてエヴァに乗る感じ本当にすごくチョロいなと感じた。シンジくんもっと相手の言葉の裏とか考えて

ミサトさんの部屋で繰り広げられるミサトさんとシンジくんのやり取りだけが救いだったのに喧嘩した感じのあたりから一切なくなってつらかった。
ミサトさんの聞こえの良い言葉に若干ミサトさんさあ……の気持ちになった。そんなうまい言葉ばっかりでシンジくんもすっかり飲まれちゃってほんとにいいの~??となりましたが、ミサトさんの言い分も分かる。シンジくんが乗らなきゃ結構世界がヤバイ!な感じだからなんとしてでも乗ってほしいだろうしね……ミサトさんも必死なんだよね……
普段の飄々とした様子からは想像できない闇とか抱えてそうでドキドキする。破の予告でアスカがなんか部屋にいる様子が確認できたので頼むからミサトさんシンジくんアスカの3人でほのぼの日常回を45分くらいやってくれますように。

シン・ゴジラ
教授の部分マジで理解しきれてないけど面白かった~~!!
大人たちが大人数で難しい言葉を投げ合っててカッコいい~~!!
日本人だからなのだろうか、漢字が多く難しい言い回しをしているとカッコいいマジカッコいい~~!!とIQがもろに下がるのだ……エヴァもそんな感じだったのでIQが下がりました。
みんなが国の有事に慌ただしく動くさま、カッコよかったですね…..ただすげえ早口で途中で字幕検討した。よく噛まずに言えるな~~
のけ者集団が国を救う話は面白いに決まってる!あともう高橋一生を出してくれてありがとう!ああいうのハマり役すぎ!!高橋一生だけでスピンオフを!!
とにかく色んな所でみられるカメラアングルがぶっ刺さった。これもエヴァに共通してるけど、椅子に乗せられた紙の束(だった気がする)だとか、コピー機だとか(確かコピー機だった)そこにカメラ置くって最高じゃん……の気持ちだった。庵野さんのほかの作品にもこういったカメラアングルだとか日本語の羅列があるなら全部観てみたい。


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