飽きる5月
夜更かしが続いた朝の頭痛は、後悔という病。
ベランダから差し込む太陽の一直線も真新しい酸素も私にはもったいない位の清純さで近寄ってくる。
放っておいてくれと言わんばかりに襲ってくる頭痛は私から全ての活力を奪っていく。
白いものは見たくない。
私はいつもは飲めないコーヒーを飲む。
黒い色は落ち着く。このあと味の悪い苦味も私を懺悔の道へと導いてくれる。
最近はこんな朝を何度か迎えている。
5月は毎年すごい速さで過ぎ去っていくのに、今年の5月は何度カレンダーを見てもまだ5月だ。
暑い5月、雨の5月、寒い5月。
5月の中で季節を巡っているような5月。
5月はもう飽きた。