Netflix『キングダム(第一シリーズ)』で学ぶ
※今回はネタバレありません
Netflixで『キングダム』を観ました。
紀元前3世紀頃の中国(春秋戦国時代)の話で最後に秦が統一するのですが、そこら辺で大将軍になる信と始皇帝になる政が主人公の話です。
まだ第一シリーズの途中ですけども。
正直な話、私自身はこの作品にあんまり興味がありませんでして、夫が観たいと言ったのがきっかけです。
しかし観て良かったと思いました。
その、夫に興味があって私にはないっていうのが、戦闘の場面ですかね。
「いや、人間あんなに高く跳べへんやろ!」
とか、あるいは背景に炎が燃える効果について、
「このクソ暑いのにあんなアツ苦しいもん見たないわ!」
とか、いちいちツッコんでしまう自分が嫌です(脳内で)。
さらに「自分は格ゲーが下手クソだったのを思い出して腹立つ」という、それ単なる逆恨みやないかという情けない理由もありまして。
まぁ、そんなわけで、あんまりそこら辺の場面に興味はありませんでした。
しかしそんなんどうでも良くなるほど面白いと思ったのが、布陣図です。
「シーズン1-28:王騎の飛矢」の辺りが特に。
思わず「うぉおおおーーー!!!」と叫んでしまいましたわ心の中で。
……戦争だけに。
あまりにも楽しすぎて、小川新聞店様の「布陣図のあれ消しゴム」が欲しいとうっかり思ってしまうほどに。
どうやら私は個々の戦闘よりも、もっと大きな戦略とか戦術とか、そういうのが好きみたいです。
それで今回、思い出したことがありました。
もう随分前の話ですが「マツコ&有吉の怒り新党」という番組内で、視聴者から以下のようなメールが紹介されていました。
「ずる賢い人が得をしている世の中なのに、真面目に生きていれば良いことがあると言う人に腹が立つ」
それについてマツコさんの答えは「ずる賢いというのは、ずるい方法というわけではなく、賢いだけではないのか?」「真面目というのは、単に何もしていないだけではないのか?」というようなものでした。
※詳細についてご興味ある方は「願いの宮」様のこのページもどうぞ
正直な話、私もマツコさんと同じようなことを思ったわけです。
いや、この方のお気持ちは良くわかりますよ?
私も母や祖母、あるいは学校の先生から「真面目にコツコツ生きていれば良いことがある」と言われて育ちましたから。
でも、実際はそんなことはありません。
そのことを私は、自分の人生で学びました。
何で教えてくれなかったのかと、恨んだこともありましたが。
あれは「教えようにも知らないから教えられないし、そもそも昔はそれで幸せになれた時代だった(それで自分がそこそこ成功したから、良かれと思ってそう教えていた)」からなんですよね。
というわけで、ここら辺で結論です。
人生には「戦略」や「戦術」が必要です。
それを「ずる賢い」「卑怯だ」と全否定するのはやめましょう。
むしろこれらは、今これからの時代では「できて当たり前」になりますので、できない人はできるようにならなきゃダメなんですよ?!
(今現在でも、日本でこれができる人が相対的に少ないから、アメリカや中国に負けているのではないかと個人的には思います)
この『キングダム』の戦争で例えていうなら、何も考えずに上官の言うことを聞いて、ただひたすらに敵を斬っているのが(この相談者の言う)「真面目に生きている」状態です。
布陣図を用いて戦術を立て、できるだけ相手を倒す確率を引き上げた上で戦うのが(この相談者の言う)「ずる賢い」に相当するでしょう。
できるだけ頭を使って、その上で必要な努力を真面目にコツコツこなして、人生をより幸せなものにしましょうねお互いに。
(もちろん「ずる賢い」の中には、本当に人の道に外れる場合も含まれているとは思いますが、そういうことはやっちゃダメですよ念のため)
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