今からでも遅くない!「正直、連撃ウーラオスの何が強いのかわからないよ」って人に読んでほしいnote②(マナフィ厳しいよねの巻)
始めに
初めましての方は初めまして。そうでない方もこんにちは。連撃ウーラオスをこよなく愛している者です。初投稿の前回は読み返してみるとタイトルと内容があまりにも乖離していたので、なるべくタイトルに適した内容にしたいと思った今日この頃です。
さて、今回はウーラオスの型ごとの解説をするにあたって、皆さんに知っておいていただきたいことについて書き綴っていきます。まあ、タイトルからわかるように、マナフィが厳しい理由とマナフィへの対策についてです。
では、さっそく見ていきましょう。
注意事項
本noteは一部公式では使用されない単語や略称(例:バレット、非エク、サイドレース、サイドプランなどなど)を使用しています。ご了承下さい。
マナフィって何ぞや
まず、どのマナフィが連撃ウーラオスの天敵であるかについて。
こいつです。
見てくださいこの表情。ベンチへの打点をカットしてやったぜ、と言わんばかりの顔してます(偏見)ちなみに私はマナフィが好きなポケモンランキング8位くらいでしたが、このカードの登場で一気に圏外になりました。
こちらのマナフィは拡張パック「スターバース」に収録されているものです。最大の特徴は、特性「なみのヴェール」により、自分のベンチポケモンが相手の技のダメージを受けないようにします。レギュレーションマークCに同じ効果の特性「ベンチバリア」を持つミュウがいました。拡張パック「スターバース」は、レギュレーション改定に伴うレギュレーションマークCのカードのスタン落ちの直後に発売されたので、ミュウと入れ替わりでマナフィは収録されました。
ミュウとマナフィの違い
正直、連撃ウーラオス使いからすると、ミュウはそれほど脅威ではありませんでした。ではなぜ同じ効果を持つマナフィの存在がきついのでしょうか。その差は、それぞれのカードテキストとそれぞれが使われた環境の2つの観点で明確な相違点があることに起因します。
まず、それぞれの画像を見ていただくと真っ先に目につく違いがあると思います。そう、HPがミュウは60ですが、マナフィは70です。この10の差が大きな差になっています。
ミュウが採用されていたCレギュ時代の対策
ミュウが使われていた時代は、連撃ウーラオス側は、インテレオンの特性「クイックシューター」を2回使用し、ダメカン4つをミュウに乗せた後に、チャーレムVの技「ヨガループ」でダメカン2つをミュウに乗せて「きぜつ」させることで、ベンチへのダメージを通る状況にしながら追加ターンを得ることができました。
この「クイックシューター」から「ヨガループ」の動きは要求自体は高いですが、必要なカードをデッキ60枚に収めやすいものでした。理由として、「クイックシューター」が「ヨガループ」のための打点の調整になる点、「ヨガループ」を一回行うことで連撃ウーラオスが得意とする捲りの精度を上げることが可能な点があり、連撃ウーラオスの構築としてまとまりを保ちながら無理なく採用できました。
マナフィが採用されている現在の対策
しかし、マナフィが採用されている現在、連撃ウーラオス側は、「クイックシューター」2回と「ヨガループ」では、ダメカンを6個しか乗せることができないため、ミュウの頃のムーブではマナフィを突破できなくなりました。そのため、連撃ウーラオス使いのプレイヤーは、以前までの「ヨガループ」による動きをするか、その他の方法でマナフィをいなすかの選択を迫られました。
それまでの「ヨガループ」による動きをする場合ですが、「クイックシューター」2回からの「ヨガループ」だとダメカンを6個しか乗せれません。そのためHP70のラインに届かせるために、特性「かんしゃくヘッド」のガラルジグザグマを採用することで足りないダメカン1個分を補うことが可能です。しかし、この場合単純な要求枚数が1枚増えている他に、ベンチの枠を1つあける必要があります。そのため、現実的な解決策ではありません。
では、その他の方法でマナフィをいなすかについてみていきましょう。まず、こちらのカードを採用します。
はい、「キャンセルコロン」です。書いてあるように番の終わりまで、相手のバトルポケモンの特性がすべてなくなります。だいたいお察しかと思いますが、「ボスの指令」でマナフィをバトル場に呼び出して、キャンセルコロンを使用することで連撃ウーラオスの「キョダイレンゲキ」のダメージを一時的に相手のベンチポケモンに与えられるようにします。このキョダイレンゲキでマナフィを「きぜつ」させることで、「ふつうのつりざお」や「レスキューキャリー」でマナフィを再利用されない限り、以降もベンチへダメージを与え続けることが可能になります。
マナフィの対処方法の2つのパターンは正直、一長一短です。「ヨガループ」の起点にすれば番を渡さないので、マナフィをトラッシュから回収し再利用するタイミングを挟ませずに「キョダイレンゲキ」でダメージを与えることが可能です。対して、キャンセルコロンで一時的に「キョダイレンゲキ」のダメージを通す場合は、「キョダイレンゲキ」をマナフィに当てる必要があるため、「キョダイレンゲキ」によるダメージを稼ぐことが難しく、以降の「キョダイレンゲキ」はマナフィをトラッシュから回収される可能性があります。しかし、「ヨガループ」のプランと比較して要求枚数が少ない点から難易度が低く達成しやすいプランです。
環境の違いによるミュウとマナフィの違い
次に環境の観点から両者の立場を比較していきます。
ミュウが採用されていた頃は、前提条件として、先攻2ターン目にメッソンの「どんどんよぶ」でベンチを展開しても、不利対面以外には全くテンポロスにならないほど、環境が高速化していないという点があります。そのため、「どんどんよぶ」からメッソンやそのほかの連撃のポケモンを展開することで、「クイックシューター」の展開が容易であったと言えます。そのため、先述した「ヨガループ」によるミュウへの対処が非常に成功しやすい状況でした。
また、VMAX全盛期であったため、連撃ウーラオスは「しっぷうつき」とナゲツケサルの特性「スローイングコーチ」と「望遠スコープ」により火力が上がる「キョダイレンゲキ」を組み合わせてHP330のラインを出すことが可能でした。VMAXを「きぜつ」させるとサイドを3枚取ることが可能なので、ミュウを「ヨガループ」で対処しながらサイドを1-2-3(正確には1-5。「しっぷうつき」で150ダメージ与えたVMAXとHP220以下のVに180ダメージの「キョダイレンゲキ」を与える。HP190~220のVには「クイックシューター」を2回使用することで足りない打点を補うことが可能。)で取ることができます。
では、マナフィが採用されている現代ポケカの環境はどうでしょうか。
まず、環境の高速化に伴い、先攻2ターン目のメッソンの「どんどんよぶ」が悠長な動きになってしまいます。先攻2ターン目で「しっぷうつき」をしなければ遅いと言わざるを得ないのが現状です。そのため、安定して展開することが難しく、「クイックシューター」を使用したい場面までに準備できないということが多々発生します。ただでさえ、HPが70のマナフィを取るだけでも大変なのに、「クイックシューター」を展開することが困難であることもあり、先述した「ヨガループ」によるマナフィの対処が難しくなっています。また、展開が安定しないため、「うらこうさく」のジメレオンによるサーチも困難になります。初手の手札次第では何もできないこともあります。サーチも安定しないため、「キャンセルコロン」からの「キョダイレンゲキ」も難しいと言えます。
さらに追い打ちをかけたのが、VMAX環境からVSTAR環境に変化したことです。まず、ダメージのラインはHP330からHP280に下がりました。しかし、「きぜつ」させた時に取れるサイドがVSTARは2枚です。これまでの取れるサイドが2枚のVは高くてもHP230、一般的にHP220やHP210でした。そのため、厳密にはダメージラインが下がり、取れるサイドが上がったのではなく、ダメージラインが60ほど上がり、取れるサイドはそのままと捉えることが自然でしょう。
このVSTAR環境への移行が何を意味するか。マナフィの対処をしながら上がったダメージラインを達成する必要があります。マナフィの対処だけならまだしも、加えてHP280でサイド2枚しか取れない相手に対して捲ることは非常に難易度が高いです。
まとめ
したがって、まとめると以下の3点になります。
・マナフィはミュウと比較して単体性能として取りにくいHPを持っている。
・ミュウが採用されていた寛容と異なり、環境が高速化したため展開が安定せず、「ヨガループ」により対処しにくい。
・VSTAR環境になったため、ダメージラインが増加したことでVSTARを複数体取ることが難しく、マナフィの対処をしながらだと捲りにくい。
マナフィの存在は本当に厳しいものといえます。しかし、現代のウーラオスはVSTAR環境を生き残るために、様々なアプローチからマナフィの対策をしています。次回以降からデッキタイプごとのマナフィの対策を交えながら、ウーラオスのデッキレシピと立ち回りについて解説します。
ここまで稚拙な文章を読んでくださった方、ありがとうございました。