少しだけいつも死にたい
少しだけ少しだけ いつも死にたいのは
悲しいから悲しいから とても真面な事だ
アルバイトを辞めた。
誤魔化さずに言うと、過呼吸になって、立っていることも笑うことも出来なくなって、行けなくなった。
その少し前にギャルソンでベルトを買った。
そのベルトで首を吊らないこと、が目標になったとき絶望した。死なない程度に事故に遭うことや、駅で倒れること、それらを考えることが普通でないことを知った時も、絶望した。今日新しいアルバイトの面接に行って、自尊心なんてすぐ消えると思ったらやっぱり絶望した。
毎日最低限掃除して、晴れたら洗濯をして、ご飯を作って食べて、ゲームしてYouTubeして、寝ることを繰り返してる。
ひまを持て余してマッチングアプリを始めた。ああいうところにいる男の人は優しい。そう思ってしまった事にももちろん絶望している。
付き合うどころか、会わないし、そのアプリもそのうち辞める。その無責任さがちょうど良くて、写りの良い写真を選んで、言いたくないことは言わない。
向こうだって私に興味のあるフリをしているだけだと思う。なんで私にそんなこと聞くんだろう、と思いながら時間を飽和させる。
楽しい時間も、充実していても、好きな服を買っても、好きなバンドの新譜が出ても、ずっとどこか満たされなくて私はいつも少し悲しくて死ぬことを考えている。
私はいつまで本心と向き合えなくて、人と真正面から向き合うことを避けて、絶望という2文字と隣り合わせで生きていくのだろう。
時速36kmは、人間が走ることができる最速のスピードらしい。今の私の時速はきっと1kmにも満たない。
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