20210710

本当だったら今日は京都大作戦の予定でした。大好きなHERO COMPLEXを観るために。ヒーローはナインスに入る時、「かっこいいバンドになって京都大作戦に出たい」、と言ったそう。私も高校生の頃から京都大作戦に行くことがひとつの夢だった。そんな奇跡が今年重なる予定だった。

私は好きなバンドの夢が叶う瞬間を観ることが好きだ。自分の夢は好きなバンドの夢だと思う時もあるくらい。たくさんの夢が叶う瞬間を見てきたつもりだし、私が行ってみたかった場所へ連れて行ってくれるのはいつも音楽であり、好きなバンドだった。

一言で言えば悔しい。それでも三木くんの「延期が叶わなくてもまた呼んでもらえるように頑張ります」というツイートが嬉しかった。私がヒーローに対する想いを言葉にする事でバンドの活力になるなら、と思ってずっと好きだとかかっこいいだとかを言葉にしてきたつもりだったけど、救われていたのはやっぱり私だった。

HERO COMPLEXというバンドは私の夢の足跡だと思う。昔の歌を聴けばその時の自分に会うことができる。実習に向かう朝聴かない日はなかった。ギリギリでがんばっていたあの頃と、低いところで淡々とする今。いつも聴く音楽はHERO COMPLEXで、大切にしていた。

昨日の帰り道、頭に浮かんだ歌詞は
「そういつだってこの今が1番輝いてる」

こんなご時世で皮肉だなあ。それなのにこの歌詞のおかげで私は今が1番楽しいと思えているのかもしれない。好きなバンドがかっこよくい続けてくれるおかげで、今が愛おしく思えているのかもしれない。理想なんてとうの昔に崩れて、道なのかもわからない場所に道を引いて、なんだかんだギリギリでがんばっているとも少しだけ思える。

懐かしい記憶はたしかに大袈裟に輝いている。でも同じくらい未来だって輝いていると思いたい。その先でHERO COMPLEXと、私が、太陽が丘で会えますように!

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