株は企業の資産と財産に投資する(Chapter1-Section14)
資産と財産は、似て非なり。
資産は「お金にすぐ換金できるもの」を指します。
株・投資信託・外貨等がそれです。車やバイクもすぐ換金できるから、「資産」と言っていいでしょう。
不動産はすぐ換金できません。よって不動産は、財産に位置づけられます。
資産と財産は、税法によって枠組みが変わります。
労働対価(サラリーマン)における給与所得と、資産形成の所得にかかる課税は異なります。
株で1,000万の所得(キャピタルゲイン)があると資産形成に位置づけられ所得税は20%で済みます。
配当金(インカムゲイン)や銀行の利息も所得税は20%です。
1,000万の年収よりも、株で1,000万稼ぐ方が節税になります。
てっきりFXは、株と同様、資産形成の20%課税だと思っていました。
預託保証金300万を元手に、年末までに900万は達成できそうで、順調に進んでる♪と喜んでいたのに、そうは問屋がおろさない。
所得税: 雑所得に対する税率は次のようになっていた。
195万円以下: 5%
195万円超~330万円以下: 10%
330万円超~695万円以下: 20%
695万円超~900万円以下: 23%
900万円超~1,800万円以下: 33%
1,800万円超~4,000万円以下: 40%
4,000万円超: 45%
強制ロスカットと、レバレッジに気をとられすぎて失念。
まさか、900万の利益に対して300万近い税金がかかるなんて思ってもみなかった。敵いませんな。株の方がマシですね。
しかも、FX会社には国税局に申告義務があって、それで脱税が露見したりする。鬼ですね。
いちいち確定申告するのも、面倒くさいです。
ちなみに、フリーランスの年収も同じ税率のようです。
節税の方法はないものかと調べてみたら、ふるさと納税も大した額じゃない。でも、政治団体の寄付なら年間150万が控除される事を知った。
これ以上の納税を回避するには、政治団体に寄付するか、あえて損失を出すかぐらいの方法しかない。
なるほど。「献金するからさ、ボクに都合の良い法律作ってよ…」的な、既得権益はこのようにして生まれるのかもしれない。
ボクは兼業ですから、本業でしっかり税金は盗られています。間違えた、納税しています。
「フリーランスで年収が増えたら、法人にした方が良い」と言われるのは、そうする事で経費の範囲が広がり、節税できるからですね。
競馬で「プライベートカンパニー」は聞きませんが、FXで「プライベートカンパニー」はアリですね。
さて、話を戻しますが、財産には「無形」と「有形」の2つがあります。
企業でいう「無形財産」は次の通り。
1.知的財産
特許権、商標権、著作権、実用新案権、意匠権
2.人的資産
従業員の技術や知識、企業文化、顧客関係
3.インフラストラクチャ資産
企業のブランド力、経営管理プロセス、顧客データベース
株の投資は、企業の「知的財産」「人的資産」「インフラストラクチャ資産」に投資するのと同意義ですね。FXより、株の方が良い気がします。